「君はこの春から経理だ!」
「春」で思い浮かぶ会社のイベントといえば何でしょうか?「お花見」なんて楽しいイベントもあるでしょうが、「人事異動」を思い浮かべる人も多いようです。新しい社員の入社はモチロンのこと、現在の職種から別の職種へ配置転換が多いのもこの季節です。
「私、新入社員でいきなり経理なんですけど、なにか準備したほうがイイのかしら?」
「営業から経理に配属されることになったんだけど、どうしよう……」
かつて経験を積んだことがある方ならば、経理の仕事をすることになってもあまり心配は無いでしょうが、今回が経理デビューすることになった方は不安や心配で一杯なことでしょう。
今回は、経理実務初心者の方々が、今からでも間に合う「経理の仕事」デビューのコツをご紹介していきます。
そもそも「経理」って何のこと?
経理のイメージって、こんな感じでしょうか?でも、これって仕事のほんの一部なのです。ほかにもイロイロありますよ! |
デビューのコツをお教えする前に、「経理の仕事」って一体何のことなのか、把握しておくとちょっぴり気が楽になるかもしれませんね。
みなさんが普段から「経理、ケイリ、けいり」って言っているこの言葉。その語源は「経営管理」であると言われています。
「経理」というと、何だか伝票を書いて、常にパソコンを向いてしかめっ面している、なんてイメージもあるかと思いますが「経営管理」というとアラ不思議。何だかとても先進的で、ちょっとエグゼクティブな香りすら漂ってきます。
この語源から考えていくと、「経理の仕事」とは「会社の経営に関する出来事をとらえ、それを基に会社が良い方向に行くように提案・改善していくこと」と言うことが出来そうです。
「会社の経営に関する出来事をとらえる」ことは、具体的に言えば会社の行っている経営行動を数字に翻訳すること、つまり、伝票を起こしたりして最終的に試算表や決算書を作成すること。
「会社が良い方向に行くように提案等していくこと」は、決算書等の経営資料から問題点等を洗い出し、会社の経営に役に立つような改善案の提示・実行すること、と言えます。
「経理の仕事」というと、前者ばかりが注目されがちですが、「決算書を作る」ということは「会社の経営を良くする」という目的達成のための手段の一つに過ぎない、ということです。
以上から「経理の仕事」は、経理面から会社をプロデュースしていくという、非常にやりがいのある仕事であることがお分かりかと思います。
「経理の仕事」は会社に無くてはならなく、他の部署の仕事同様、とても重要なものなのです。