MAX CONSULTING GROUP, INC President & CEO 名倉学さん 1994年ニューヨークにてマックスコンサルティングを設立。アメリカにある日系企業、現地大手企業へ日本語バイリンガル人材を紹介。日本、シンガポール、イギリス、イタリア、メキシコにもネットワークをもち、アメリカ国内の就職にとどまらずグローバルな視点での転職をサポート。 |
前回のアジア各国就職事情に引き続き、今回はアメリカ就職事情について探ってみました。
様々な文化が集まり活気あふれるアメリカ。留学をしていたという方も多いのではないでしょうか?
しかし働くとなると、アジア地域に比べ難しいのが現状のようです。特にビザの問題が大きく立ちはだかります。
ニューヨークに本社を置き、アメリカ国内の企業に日本語バイリンガル人材を紹介して10年以上の実績をもつマックスコンサルティンググループ代表の名倉学さんにアメリカの就職事情とビザについてお話をうかがいました。
アメリカで求人が増えている業界・職種は?
メーカー、特に自動車部品や携帯電話の部品などを扱う会社、電機メーカーなどで求人が増えています。また、日本食ブームなので食品専門商社や食品メーカーでも求人は活発ですね。職種では、営業職や企画職でニーズが高く、営業経験者は勿論、新卒の方でもどんどん新規開拓をやっていけるような人材はどこの企業でも募集しています。
また、今まで現地社員には任せずに、日本からの駐在員が担当していたポジション、例えば会計、財務、Corporate Planningなども現地採用社員に任せ、駐在員の数を減らしていこうという動きも見られます。
一時期採用活動を控えていた商社なども活発にエグゼクティブセクレタリーなどを雇うようにもなりました。
アメリカで求められる人物像
会計のバックグラウンドをおもちのかたは、非常にニーズが高いです。特に日本とアメリカ両方の国で会計実務経験をおもちですと、引く手あまたではないでしょうか。会計ソフト(Quickbooksなど)を触ったことのある方も好まれます。理想的なのは、日本の大学を卒業後日本で1、2年ほど就職をし、社会経験を積んだ上でアメリカに留学された方。またはアメリカの大学を卒業し、在学中にインターンなどの実務経験を積んだ方。どちらにしても、実務経験がまったくない人よりは、何かしらの経験のある人を企業は求めます。
コンピュータースキルも必要ですね。面接時にワード、エクセルのテストを行う企業も増えています。
日系企業でも米系企業でも、やはりきちんとしたビジネスマナーが身についている人が好まれます。
一見、あたりまえのことなのですが、アメリカ留学中に変にアメリカかぶれしてしまい、面接にスーツを着て行かない、人と話をしているときにガムを噛む、飲料水のボトルをもったまま面接を受ける、など最低限のマナーを忘れてしまう方も残念ながら多いのです。
弊社に登録をしているアメリカ人学生でもしっかりとした登録者は、皆さんスーツを着用し、マナーもしっかりしています。アメリカだから・・・という気持ちを捨て、どこの国でも就職活動は同じだということを忘れないでいただきたいですね。
面接の際にはまずその会社についてしっかりと下調べをし、事前に質問を考えておくといいですね。
質問といっても、いきなり有給休暇などの質問をするのではなく、仕事内容についてなどをきいてください。