フィレンツェで夢の実現
●手工芸の職人
フィレンツェはルネッサンス時代からメディチ家の庇護の下、たくさんの手工芸の職人技が育まれ、400年経った現在でもその伝統はしっかりと継承されてきています。
手造り靴工房、家具工房、版画工房、額縁職人、帽子職人、金工職人、絵画の修復工房などなど、無数の工房がひしめいており、職人を夢見て世界中の若者が弟子入りにやってくるのです。
その中でも、日本人は、「まじめ」「手先が器用」「よく働く」といった評判からか、とても重宝されていて、たくさんの日本人の若者が、あらゆる工房で、見習いとしてもしくは立派な一職人として働いています。
●料理人
同じくフィレンツェには、有名無名あわせて無数のイタリアンリストランテ、トラットリアがひしめいていますが、イタリア料理の代表格ともいえるトスカーナ料理の舞台であるフィレンツェでコック修業をしにやってくる日本人もたくさんいます。
ミシュランの某3つ星レストランをはじめ、あらゆる有名レストランで日本人コックが頑張っています。
●その他
さらに、イタリアワインのソムリエを目指して、チーズや生ハム、オリーブオイルといったイタリアの食材のプロフェッショナルを目指して、もしくは世界一おいしいカフェを淹れるバリスタを目指して、そしてもちろん画家や彫刻家、オペラ歌手を目指して、みな自分の夢を探しにやってきます。
実際の求職活動は、基本的に人づての活動がメインになります。とにかく自分の周りの人、出会う人すべてに、仕事を探している!ということをアピールしておくこと。これは求職だけでなく、アパート探しやテレビや家具などの不用品探し、果てまた恋人探しにまでイタリアでは有効です。
もしくは、これ!!という仕事が決まっている人は、「飛び込み」も非常に有効。むげに断られなければこっちのもの、足繁く通っているうちにいつの間にか、「これ手伝え」って事になることも珍しくありません。
とにかく、あまり事前準備をしても仕方がないイタリア、強い思いをもってともかく現地へ、です。
フィレンツェの生活費
一昔前まではヨーロッパの中でも安かったイタリアの物価は、ユーロ導入前後でみるみる上昇し、いまやドイツやフランスと同じような物価になっています。特に観光都市フィレンツェは、自然の他のイタリアの都市よりも物価は高めで、たとえばアパートの家賃は、完全に東京都内と同程度と思っていたほうがいいかもしれません。逆に賃金はというと、これは日本と比べると非常に低水準で、イタリア人の平均的な収入は月1,000ユーロ前後(12~3万円)といいますから、収入は少なく、物価は一緒という、一見「厳しい」環境です。
しかしイタリアに3ヶ月も住むと、収入が少ないイタリア人は、同時に支出がとても少ないということに気がつきます。なるべく現金を使わない生活ということを徹底していて、またその知恵や工夫も素晴らしいのです。
さて、具体的な生活費の目安ですが、以下のようになります。
(2004年11月現在)
●アパート代:
バスキッチン共有のアパート 250~400ユーロ
2人から6人くらいでのシェアが普通。
バスキッチン占有のシングルアパート 500~800ユーロ
いわゆる日本のワンルームですが非常に物件が少ないうえに高い。
●光熱費:
電気、水道、ガス合わせてつき50~150ユーロ
家賃込みのところも多いので、大家の方針により大きく異なる。
●食費:
すべて自炊で150~300ユーロ
外食は一回10~30ユーロ
日本やアメリカのようにファーストフードなどの外食産業が発達していないので、自炊なしの生活は基本的に不可能に近い。
トータルでは、かなり切り詰めて一月500~600ユーロ。外食もして買い物もして観光もしてとなると1,500ユーロくらい。シェアのアパートであれば、1,000ユーロくらいである程度人間らしいゆとりのある生活が出来るようです。
いかがでしたか?フィレンツェのような街で一度暮らしてみたい!と憧れる人は多いと思います。歴史があり、懐の深いイタリア、悩むより前に飛び込んでみたいですね。
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