なぜ企業は転職フェアに出展しているのか?
転職フェアではできるだけ多くの会社のブースをたずねてみよう。 |
「転職したい人に、いい人がいない」
この言葉は、ある有名企業の人事の方のご発言です。理想的な人材は、簡単に自社にエントリーしてくれないのです。転職フェアでは、何十社も企業が出展しています。そこで、たまたま通りかかった優秀な方が、ちょっと話を聞いてみようと座ってくれた。よくよく話を聞いてみたら、「自社と相性が合うかもしれない」という良い流れをイメージしています。
希望の企業と出会うには
ポイント1 できるだけ多くの会社のブースを訪ねる「やみくもに訪問してもしょうがないよね」といってさっぱり行動しない方がいますが、転職成功者の多くは積極策、行動派の方が多いです。あまり興味がなくても、話を聞きに行って大丈夫なのが転職フェアです。できるだけ多くの会社の話を聞いてみてください。多くの会社を訪問すると、自分の希望に合う会社に見つかる確率も上がりますし、面接での志望動機も話やすくなります。
「転職フェアでは○社訪問したのですが、なかでも御社は事業内容の○の部分と、対応をしていただいた○○さんの○○という考え方、発言が印象的でした」など、会社の良い点を具体的に表現しやすくなります。
注意点:
最初に優先順位だけはつけること。説明を聞いてみたい会社を絞ってから行動しましょう。その後は「数」を追ってください。転職フェアは無料ですし、コミュニケーションをすることで面接の練習にもなります。
ポイント2 明るく元気よく挨拶をする
転職者からすると、何となく話を聞きに来ただけだったりするわけですが、それでも初対面はとても重要です。初対面が良い人は意外と少ないので、初対面の印象が良い方は、人事もよく覚えています。まずは最初の挨拶を大きな声でハキハキとしてください。それだけで大分違います。途中から元気を出そうとしても上手くいきません。最初が肝心です。
ポイント3 人気のない会社の説明を聞いてみる
あまり人が並んでいない会社にも隠れた良い企業があります。そういった会社は人事の方が長く相手をしてくれ、じっくり話が聞けます。人気のある会社や知名度の高い会社には人が殺到していますし、一人ずつ顔を覚えられなかったりします。会社選びにおいては、人気のある会社だが興味のない会社と、人気はないが多少は興味を持っている会社があると思います。もし時間が限られていれば、後者を選択してください。鶏口牛後です。活躍できる可能性があるかもしれません。余談ですが、プロ野球の楽天の野村監督は、テスト生として南海に入団しました。野村さんも当時は大のジャイアンツファン。しかし、ジャイアンツは選手層が厚く、有能なキャッチャーがいた。だからあえて、選手層が薄く、力のあるキャッチャーがいない南海を選択してテストを受けたそうです。参考になる考え方です。
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