社会に出て1年目。職歴といっても、これといって特別に書くべきことがないのですが
たとえ仕事経験は浅くても、入社時にマナー研修や実務の基礎研修を受けて、社会人としての基本を身につけているということは、新卒にはないメリットであるはず。改めて研修を施す必要がないということは、その分早く一人前になれる期待が持てるからです。職種として特筆するようなことはなくても、これら新人研修で体験したことを記載するだけでもアピールすることができるでしょう。ただ、これだけでは材料不足。そこで、学校で学んだことのうち希望する職種に関連した部分、新しい仕事に就くために準備していること、新しい仕事にかける意欲などを自己PR文としてまとめ、職務経歴に添えて記述する方法も考えてみましょう。
職務経歴書は、必ずしも職歴だけに絞って記述するよう限定されたものではありません。仕事に関連して購読している専門誌、所有している専門書、受講したことがあるセミナー、資格取得やスキルアップを目指して勉強していること、さらには、入社後に仕事を通じて実現したいことなど、職務に関連することならどんなことでも書き込んでかまいません。
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すでに2回ほど転職して、さまざな仕事を経験してきたため、とても用紙1枚にまとめきれそうにありません
読みやすさを考えれば、できるだけ用紙1枚にまとめるよう工夫すべきです。たとえば、これまでの経験してきたことのうち、希望する職種に関連した経験に絞り込んで書くのも一つの方法でしょう。とくに、長年にわたって多くの仕事を経験してきた人にいえることですが、希望する職種には直接関連しない経験がある場合、どの経験についても同じように記述していては、本来アピールしたい経験がぼやけてしまいます。関係の薄い経験は思い切ってはしょり、訴えたい経験に多くのスペースを割くことでメリハリをつけることも大事です。
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これまでの仕事とはまったく異なる職種に転職する場合、経歴を詳細に伝えるのはかえってマイナスになりませんか?
仕事内容がまったく異なる場合でも、企画の提案、リーダーとしてチームをまとめてきた経験、対外折衝能力、コミュニケーション能力などはどんな仕事でも共通して生かせるものです。異職種転職を目指す人は、携わってきた仕事内容から経験を抜き出すことで、適応能力があることをアピールすることができるでしょう。これまでの経験のうち、どんなことが希望する職種に生かせるかをまとめられるということは、希望する職種について十分に研究していることをアピールすることにもつながります。
会社によっては、異なる業界や仕事で身につけた知識、発想法、行動様式などをもとに、新しい発想を持ち込むことを期待しています。この場合、むしろ異職種での経験こそ望んでいるわけですから、異職種転職だからといって、職務経歴書がマイナスに作用することはあり得ないいっていいでしょう。
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