その1、2年前までは景気もまだよく、例えば、第二新卒者のポテンシャル採用が積極的に行われていました。しかし不景気から、将来の先行きへの不安などが重なり、転職を受け入れる企業側の採用の水準が高くなってきています。私のところに寄せられている求人も「即戦力」「マネジメントをまかせられる」など、よりハイスペックな求人に変化してきています。
こうなってくると、初めから正社員として就職、転職先を見つけるのが難しい方が結果として増えてきています。そこで、今回は、正社員を希望している方々が紹介予定派遣、契約社員から正社員になるキャリアパスを考えます。一度、紹介予定派遣や契約社員として働き、その後、ステップを踏んで、正社員への道を考えるということも有効かと思います。
紹介予定派遣や契約社員から正社員になるというメリット
紹介予定派遣・契約社員から正社員になるというルートもあり!? |
■納得いく転職・就職ができる
実際の仕事内容や会社の雰囲気などを、期間内に知ることができます。本当に長く働き続けたい会社かどうかを、正式な入社前に決めることができます。
■普段の自分を見せることができる
書類選考や面接だけでは伝えられない「自分の仕事ぶり」を期間内に伝えることができます。
実際、未経験ではありますが業務を覚える中で必要不可欠な存在となり、正社員へ登用された方もいらっしゃいます。
■チャレンジができる
正社員では採用枠がない企業でも、紹介予定派遣や契約社員としては働く枠がある場合があります。
紹介予定派遣や契約社員から正社員になるデメリット
■給与や手当の差
契約社員、紹介予定派遣ともに正社員とは給与、諸手当などかなりの開きがあります。一般に正社員のほうが給与は高めです。
■正社員に絶対になれるという保証がない
必ずしも正社員になれるという保証はありません。
■正社員採用に不利なことも
一度派遣社員で長く働いてしまうと、正社員経験がないということがマイナスに評価されてしまい、正社員として面接を受けるときに書類選考で落ちてしまう可能性があります(会社によりますが)。
確かに、給与、諸手当を正社員と較べてしまうと開きがありますが、その分、正社員よりも採用のハードルとしては低い場合がほとんどです。
では、次のページでは、実際に契約社員から正社員になることができた方の実例をあげさせていただきます。