社会ニュース/よくわかる時事問題

ハリセンボン入院!「結核」とは?(3ページ目)

4月6日、ハリセンボンの箕輪はるかさんが、肺結核で入院したことが判明! 空気感染の恐れがあるため、ファンなどからの相談電話が、殺到しています。そこで、結核とはどんな病気? 危ないのはどんな症状?

執筆者:志田 玲子

治療のポイントは、辛抱強く薬を飲み続けること!

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結核治療には、投薬が不可欠。医師の指示は、きちんと守って!
結核と診断された場合には、治療が必要です。通常、4種類程度の薬が使われますが、薬を飲み始めてしばらくすると、せきなどの症状は、改善されてきます。また、薬を確実に飲んでいれば、ほかの人に感染させる恐れも、2週間程度でほとんどなくなります。

治療期間は、通常6か月~1年程度。ただ、薬が効きにくい多剤耐性菌の場合は、長くかかるケースもあります。いずれにしても、「良くなったから、もういいや」と、自分の判断で飲むのをやめてしまうことは禁物。医師の指示に従って、決められた期間、きちんと飲み続けることが大切です。

感染が確認された人も、発病予防の投薬が必要!

一方、健康診断などで、感染が確認された人は、発病予防の薬を飲みます(化学予防)。6か月間飲み続ければ、発病はほとんどの場合、抑えることができます。いずれにしても、2ページで見た症状が出ている場合は、病院で検査を受けるのがお勧め。また、職場や学校の健康診断で精密検査の指示が出たら、必ず検査を受けること。1人1人の心がけが、ほかの人の感染・発病予防につながります。

尚、結核の治療には、医療費の助成制度がありますので、保健所などに相談してください。

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