社会ニュース/よくわかる時事問題

「株券電子化」って、いったい何?(3ページ目)

来年1月から、株券電子化がスタート! 電子化後の株券は無効になるため、賢い株主としては、必要な手続を期限までに終えたいもの。そこで、手続が必要になるのはどんな場合? その期限は? 費用はいくらかかる?

執筆者:志田 玲子

「タンス株」の預け入れ期限まで、あと2週間!

画像の代替
「タンス株」を持っている人は、証券会社へ急げ!
写真提供:フリー画像素材EyesPic
株券の「ほふり」への預託手続は、証券会社を通じてできます(2ページで見たケース1とケース2)。その期限について、金融庁は12月19日としていますが、実際には、証券会社によって違いがあります。

たとえば、
■野村証券…… 12月15日(月)
■日興コーディアル証券・大和証券…… 12月17日(水)
いずれも、窓口での受け付け期限ですが、一部の支店は、別に期限が設けられています。そのため、あらかじめ電話などで、手続の詳細や必要書類なども含めて確認することを、お勧めします。

名義書き換えの期限は12月末、でも……

一方、ケース3の名義書き換えの期限は、12月末。ただ、「ほふり」に預託する場合は、上記の通り12月中旬までにすべての手続を終える必要があります。そのため、速やかに信託銀行などの株主名簿管理人へ問い合わせた上で、手続をしてください(証券会社の中には、書き換え手続を取り次ぐところもあります)。

証券会社の口座管理料を要チェック!

最後に、費用はいくらかかる? 「ほふり」への預託自体は無料ですが、株券を証券会社に預ける場合、「保護預り管理料」(口座管理料)がかかります。大手の場合、年間3,150円とするところが多いようですが、会社によっては、割引または無料になるサービスもあるので、要チェック!

何かと気ぜわしい師走の季節、とにかく、手続は早め早めがお勧めです。

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます