建設・不動産に運輸……企業倒産は過去7年で最多!
マンション不況で、上場会社も相次いで倒産! 写真提供:フリー画像素材EyesPic |
倒産件数は、今年度も高い水準が続く見込みで、実際、8月の倒産件数は、前年同月比4.2%増の1,254件。3カ月連続で前年を上回り、今年最大となりました(東京商工リサーチ調査)。産業別では、建設・不動産業の倒産が目立つ一方、運輸業も増加。7月11日、先物相場で147.27ドル=過去最高値を記録した原油高の影響は、やはり強烈……。
景気は「下降」! 収益もダウン!
一方、企業自身は景気をどう見ている? 今年7-9月期の法人企業景気予測調査(※)によると、大企業・中小企業など企業規模を問わず、■自社の景況…… 「上昇」と回答した企業より「下降」とした企業の割合の方が多い。先行きも「下降」超が続く見通し
自社のみならず、国内の景況についても同様に悲観的見通しが示され、1ページで見た政府の弱腰判断より悲観色が強まっていると言えそう……。
さらに、
■設備投資…… 今年度は、前年同期比2.4%減の見通し。業種別では、製造業は増加、非製造業は減少の見込み
■経常利益…… 同7.5%の減益見通し。製造業・非製造業ともに減益の見込み
景気動向に大きな影響を与える設備投資は、全体として減る見込みで、特に非製造業が足を引っ張っている模様。また、事業活動全体の利益を示す経常利益は、業種を問わずダウンする見込みで、悲観色が強まるのも無理はない……。
※ 全国の資本金1,000万円以上の企業約1万4,000社を対象に、景況感などに関し4半期(3ヶ月)ごとに行う国の調査
では、家計=生活者は景気をどう見ている?