新型インフルエンザの大流行で、最大1.5億人が死亡?!
ウイルス感染に、空や海の「垣根」はなし! 国の対策は、果たして万全? 写真提供:フリー画像素材EyesPic |
新型インフルエンザは、ヒトのほとんどが免疫を持っていないため、一旦発生すると世界的な大流行(パンデミック)が引き起こされる危険性があります。ちなみに、世界保健機関(WHO)の予測によると、大流行した場合は世界中でなんと、500万~1.5億人の死者が発生!
国の新型インフルエンザ対策は大丈夫?
では、国は恐怖の新型インフルエンザに対し、どんな対策をとっている? 主な対策は、抗インフルエンザウイルス薬や鳥インフルエンザ(H5N1型)に対するワクチンの備蓄です。■抗インフルエンザウイルス薬…… 国と都道府県で約2,900万人分。タミフルなど、毎年流行する通常のインフルエンザの治療薬
■プレパンデミックワクチン…… 2,000万人分(国)
国の推計によれば、新型インフルエンザが大流行した場合、国内では4人に1人=約3,200万人が感染、最大2,500万人が医療機関を受診、同64万人が死亡します。現在2,000万人分しかないワクチンは今後、3,000万人に増やす方向ですが、それでもまだ、感染者の数に200万人ほど足りない……。また、備蓄されているプレパンデミックワクチンは、現在流行している鳥インフルエンザに対するワクチンで、新型インフルエンザに対する有効性は確立していません。
国民の生命・健康を脅かす「今そこにある危機」に、どう対処するのか? 備蓄拡大や、開発中の新しいワクチンの有効性確保など、国のリスク・マネジメント能力が改めて問われそうです。
【記事の関連サイト】
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●その他のサイト
・新型インフルエンザに関するQ&A、厚生労働省
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