ネットの書き込みを「有害情報」に指定!
止まらない自殺連鎖! 硫化水素を使った自殺が、全国で相次いでいます。今年1月頃から、ネットで手口が紹介され始め、4月には自殺者が激増! 4月1ヶ月間で少なくとも64件発生し、60人が死亡しています。また、負傷者も145人に上り、そのほとんどが巻き添えになった模様。この傾向は5月に入っても変わらず、連日全国各地で自殺が相次いでいます。こうした非常事態に、警察庁は4月30日、硫化水素の発生方法を説明したインターネットの書き込みを「有害情報」に指定。警察が把握した場合、プロバイダーなどに削除を求める方針です。情報削除の要請は「表現の自由」と対立するため、難しいものがありますが、多くの巻き添え被害者を出している以上、致し方ない……。硫化水素とは? 被害を防ぐには?
ところで、硫化水素とはどんな物質? 硫化水素は、無色で卵が腐ったような臭いのするガス。毒性が強く、800ppm以上の濃度のガスを吸うと即死します。硫黄泉など温泉からも発生するため、入浴したまま気づかぬうちに中毒死する例もある模様。刺激臭は強くないものの、他の有毒ガスに比べ影響が出るのが非常に早く、また、空気より重いため、マンションなどで自殺を図ると、階下の人を巻き込むことになります。現場に立ち入る際には防護服が必要で、防護服なしの警察官が被害を受けるケースも出ています。注意点としては、臭いを感じたら一刻も早く現場から離れること! 特に、救助しようとした人の巻き添え被害が多いので、発生源には絶対に近づかないこと! 被害を最小化するためにも、ぜひ徹底してください。【関連サイト】
・30代が深刻!若い世代を襲う「過労自殺」
・若いオレたちこそ危ない?忍び寄る自殺の罠
・どう守る? 私たちの心と体の健康
・交通事故を凌ぐ!「うつ病」100万人時代
・全国いのちの電話(外部サイト)