モデルルーム見学/モデルルーム見学のコツ【室内設備・インテリア編】

モデルルームはどこを見る?(3) 設備は使い勝手が命(3ページ目)

モデルルームチェック第3弾は、水まわりや構造面のチェックです。キッチンやトイレ、浴室など設備類が集中する水まわりは住み心地を左右する重要なポイント。目に見えにくい構造面は担当者に聞いて確認しましょう。

執筆者:吉山 日出樹

バルコニー
●奥行きと間口を測る
モデルルームとほしい住戸のバルコニーのサイズが同じかどうかを確認したうえで測ります。使い勝手を左右する奥行きは1.5m以上ほしいところ。バルコニーに面するサッシの幅が6.5m以上あると開放的な空間になります。
●リビングからの眺めをチェック
リビングのソファなどに座ってバルコニーを眺めます。広いサッシで視界が開けていても、汚物を洗うスロップシンクやエアコンの室外機がリビングから丸見えではいただけません。

●スリーブや給気口などの位置を確認
サッシの横の壁に穴があいている位置には、基本的に家具は置けません。


建物の構造
目に見えない建物の構造はモデルルームだけでは分からないことが多いので、展示コーナーをチェックしたり、担当者に質問して確認してください。
●地盤や基礎
地盤・基礎の情報を確認し、地震への対策が万全かどうか確かめます。基礎の杭は「支持層」と呼ばれる硬い地盤まで達していることが重要。ただ、杭が40m以上もあるケースはかなり地盤が軟弱と言えます。
●構造解説のコーナーをチェック
床や柱、壁などの構造部分を模型などで展示している場合は必ずチェックしましょう。天井が二重構造になっていると、配管などのメンテナンスがしやすくなります。二重床も同様ですが、遮音性を確保するには施工の精度が求められます。

●遮音性能のデータはあるか
スラブ厚(コンクリートの厚さ)は床が20cm以上、隣の住戸との境の壁(戸境壁)は18cm以上が目安です。フローリングの遮音等級はLL(スプーンが落ちる音など軽い音)45以上、LH(人が飛び跳ねるような重い音)50以上が適正とされています。

●メンテナンスのしやすさ
配管のメンテナンス用に、管のつなぎ目部分に点検口が設けられているかどうか確認します。


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