重量格差は1000倍超! 巨艦と漁船が衝突!
2月19日未明、千葉県南房総沖の海上で、海上自衛隊のイージス艦「あたご」と、マグロはえ縄漁船「清徳丸」が衝突! 漁船は真っ二つに割れ、乗っていた父子2人が行方不明。現在、懸命の捜索が続いています。イージス艦の排水量(=重量)は7700トン、かたや漁船は7.3トン。1000倍超の重さの巨艦と衝突すれば、たしかにひとたまりもない……。この衝撃の一報は、当然政府要人にも伝えられました。しかし、自衛隊の統括責任者=石破防衛大臣が連絡を受けたのは、事故発生から約1時間半後。また、最高指揮監督者=福田総理の耳に入ったのは、2時間後。総理曰く、「人身事故という可能性があれば、すぐ大臣に連絡がいかなければいけない!」。組織内のマイナス情報は、とかく上部に届きにくい?!アメリカ製の高性能レーダーも役に立たず?
ところで、イージス艦とはどんな船? イージス艦は、アメリカ軍が開発した「イージスシステム」を搭載する最新鋭の護衛艦。最新鋭の名にたがわず、半径数百km以上の範囲を捜索できる高性能レーダーをもつなど、その捜索能力は抜群! また、隊員の休憩スペースや寝室が広いなど、居住空間も快適で、セレブクラスの艦船と言えそう……。そんな最新鋭艦がなぜ衝突した? 海上自衛隊によれば、「事故当時、甲板には10人程度いた」。おまけに、「約15m(=清徳丸の全長)なら、通常はレーダーに映るはず」。視界良好の中、乗組員たちの誰も直前まで漁船に気づかず、しかも、レーダーでも探知できなかったのはなぜ? 行方不明者の捜索と共に、事故原因の徹底解明が望まれます。【防衛省関連記事】
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