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つくばエクスプレスの経済効果と社会的効果(3ページ目)

秋葉原からつくばを結ぶ「つくばエクスプレス」。陸の孤島といわれていたつくば研究学園都市にいよいよ鉄道が敷かれます。これによって、どんな社会的・経済的効果があるのでしょうか?

執筆者:石原 敬子

気になる土地はどうなった?

開業イベント
開業イベントで盛り上がる新駅、土地の価格も盛り上がる?!
8月1日に発表になった2005年の茨城県内路線価(1月1日現在)では、つくばエクスプレスへの期待感が路線価に影響したとみられています。県内路線価は、標準宅地の平均額が7.5%下落して、13年連続で前年割れとなっています。

そんな中で、茨城県内の各税務署別に見ると、土浦税務署管内の最高路線価の所在地は、昨年の土浦市大和町の県道土浦停車場線から、つくば市吾妻1丁目の県道花室・牛久線に変わったということです。この地域は、つくばエクスプレスの終点つくば駅付近です。つくばエクスプレス沿線の一部で下げ止まりの兆しが出始めたことは、県内路線価が13年連続前年割れというものの、昨年の下落率よりも縮小したことに影響したようです。

バブル期以後、土地の価格が下落し続けたことで、この数年は都心回帰現象が話題となりました。郊外の一戸建て住宅を売ってまで、都心のマンションに移り住むという動きが活発になってきています。長年憧れていた都心での生活を手に入れられるという人々が移り住んできました。その傍ら、田園生活に憧れを抱く人も少なくありません。また、都心にありがちな騒音や人混み、治安や公害問題を気にする人は年々増えています。

つくばは、「寝に帰るだけのベッドタウン」となることなく、「スローライフ」を推奨するまちになり得るのでしょうか。金銭的な経済効果を語るだけでなく、社会的、精神的効果も同時に唱えられているつくばスタイルが、新世紀の豊かな暮らしのモデルとなることを願ってやみません。


【関連サイト】
つくばエクスプレス開通特集(All About「住みやすい街選び(首都圏)」ガイドサイト)
高速新鉄道で実現する、ロハスな生活とは? (All About「シンプルライフ」ガイドサイト)
つくばエクスプレス公式サイト
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