そして韓国にもあるニート問題
ニート対策について書かれた書籍『子どもがニートになったなら』 |
「経済協力開発機構(OECD)はこのほど、「韓国の青年雇用」と題した報告書をまとめ、韓国の青年(15-29歳)の6人に1人が仕事も勉強もしておらず、職業訓練も受けていない「ニート」で、割合はOECD加盟国の平均を大きく上回っていると指摘した。
報告書によると、韓国における青年(15-24歳)の失業率は通貨危機以前の1996年の6.3%から2006年には10.0%に高まった。OECD加盟国平均(14.7%)を下回ってはいるが、韓国でも青年の失業が本格的な社会問題に浮上したことを示している。」(朝鮮日報)
このような数字になっていますが、韓国の場合はまた少し別の問題が存在すると見られています。1つには、韓国青年は兵役があるので、その分勉学や職業訓練が遅れてしまうことがあります。
また肉体労働、日本でいうところの「3K職場」を敬遠する若者が多くなっているのも、就職をしない人が増えている原因がであると考えられています。仕事を選ばないなら就職できるのに、悪い仕事には就きたくないのでニートになってしまうということです。
日本、韓国、中国の共通点は?
これら2国と日本のニートの事情を考えると、共通する点が見えてきます。● 発達した豊かな社会に生まれ育って、かつ両親からもある程度以上過保護に育てられている。
● 高学歴などのためにプライドが高く、仕事を選り好みする。
このように、各国のニート像は「恵まれた環境で育ってきてはいるけど、ひ弱で仕事をしようという強い意志に欠ける」というものがあります。
ニートの増加は日本でも社会問題になっています。それを食い止めるためには、高学歴をつけさせるよりも、本当に社会で働ける能力を若者につけさせることが求められているのではないでしょうか?
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