要因1:世界的な原油需要の増大で、供給懸念が拡大!
原油高の要因の1つとなるのが地政学リスク。トルコvs.クルド人武装勢力のバトルが、価格上昇に拍車をかける! |
このような状況にあって、原油を生産する側の産油国では、需要拡大に見合う投資が進まず、余剰生産能力が低下。「膨らむ需要を賄えるだけの原油が、果たして提供できる?」と、供給に対する不安が広がったというわけです。
要因2:地政学リスク!
2つ目の要因は地政学リスク。地政学リスクとは、ある地域で戦争・地域紛争が起こるなど不安定な政情が、経済面に与えるリスクを指します。世界の原油確認埋蔵量の67%が集中する中東地域は、「世界の火薬庫」と呼ばれるほど多くの戦争を繰り返してきた地域。1ページで見たように、第1次オイルショック(1973年)の場合は第4次中東戦争、第2次オイルショック(79年)は、イラン革命が発端でした。ちなみに、現在地政学リスクが指摘されているのは、サウジアラビア・イラン・イラク・ナイジェリアなど。そう言えば、10月下旬、イラク北部のクルド人武装組織が、国境を接するトルコ南東部の同国軍を軍事攻撃! 両者間の緊張が高まるにつれ、原油価格も高騰し、1ページで見た先物相場が100ドルを超えるのも、時間の問題?
では、最後の1つ=価格高騰の最大の要因とは、いったい何? → 次のページへ