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日本の「携帯通話料」はなぜ高い?(2ページ目)

東京の携帯通話料が、実はニューヨークの3倍超に上ることが判明! 一方、国内では、無料・格安端末と引き換えに、通信料金が吊り上げられている!という批判があります。そこで、そのカラクリに迫ってみると……

執筆者:志田 玲子

携帯の月額料金、東京は平均的な水準

まず、7都市の平均的な携帯利用者の月額料金を比べてみましょう。
■パリ(オレンジ・フランス)… 6,000円、うち音声のみの利用は4,600円。
■ニューヨーク(シンギュラー・ワイヤレス)…… 5,900円、同3,900円。
■東京(NTTドコモ)…… 5,100円、同3,800円。
※ 日本の携帯電話の利用実態を基に設定した東京モデルの中利用者(音声月97分・メール月100通利用・データ月1.6万パケット)による比較。

東京の料金は、メール・データ通信を含めた場合、音声利用だけの場合共に、4番目の高さ。東京は、平均的な料金水準にあると言えそうです。

1分当たりの通話料、東京はなんとニューヨークの3.4倍!

次に、1分当たりの通話料を比べてみると……
※ 音声利用のみの料金で比較。ニューヨークは課金される着信分も含む。
総務省「平成18年度電気通信サービスに係る内外価格差に関する調査」より作成

ダントツはロンドンで、1分当たり約48円。次いで高いのがパリの41円で、3位の東京は39円と、2位のパリに肉迫しています。これは、一番安いニューヨーク(12円)の3.4倍!次に安いソウル(19円)の2倍! 東京の通話料は、まだ下がる余地あり?

ところで、国内では、「販売奨励金」制度によって私たちが毎月支払う通信料金が吊り上げられている!という批判があります。そこで、そのカラクリに迫ってみると…… → 次のページへ
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