印パの核軍拡にも発展するカシミール紛争
このカシミール地方をめぐっては、インドとパキスタンが争いを続けてきた。 |
かつて植民地だったイギリスから独立しようとした時、住民の大半であるイスラム教徒はパキスタンへの帰属を希望し、そしてそれまで支配者であった藩王はインドへの帰属を希望しました。そしてインドが武力介入してきたのが、カシミール問題の発端です。
以来インドとパキスタンは対立を深め、3回の印パ戦争を経て、インドは核実験も行っています。カシミール問題のために、南アジアの核軍拡が進んでしまっているのです。カシミール問題についてさらに詳しい解説はこちら。
長引くイランの核開発問題
イランは核兵器を開発しているという疑惑を持たれているが…… |
2007年の初め頃は、アメリカがイランを武力攻撃するという噂が何度か流れました。しかしそれは単なる噂に終わり、8月現在まで外交交渉が続いています。最近ではIAEA(国際原子力機関)の査察団が、イランのアラクにある重水炉に派遣されています。
こちらの記事でも書きましたが、イラクでの大失敗があるので、アメリカは武力行使には相当慎重にならざるを得ないでしょう。そういった意味では、外交交渉上でのイランと国際社会の綱引きはまだまだ続きそうです。
→最後のページでは、その他のやや小規模な紛争についてです。