【CONTENTS】
どんどんなくなる地球上の森林(1P目)
さらにハイペースでなくなっている熱帯雨林(1P目)
何が森を消滅させているのか?(2P目)
森林が破壊され……そして何が起こる?(3P目)
バイオエタノールでさらに森林破壊が進むのか?(3P目)
どんどんなくなる地球上の森林
1万年ほど前の地球には、原生林が手付かずのまま豊富に残っていました。当時は人類も文明をあまり持たず、次々と森林を伐採していく技術もなかったからです。ところがそれが19世紀、20世紀になって大きく変わり、文明を持った人類は地球上の森林を次から次へと伐採し、あるいは焼いて破壊しています。FAO(国連食糧農業機関)のデータでは、現在で世界に残っている森林面積は35~40億ha(ヘクタール)ということです。そして毎年破壊されている森林の面積は1300万haですが、再生なども行われているので、実際の消失面積はもっと少なくなっています。
2000年から2005年までの間に消失した森林面積は、毎年平均で730万haであるとFAOは発表しています。このペースで行くと、あと何百年かで地球上の森林が全てなくなってしまいます。
さらにハイペースでなくなっている熱帯雨林
文中でお話しているRon Nielsen氏の著書。 |
もちろん熱帯雨林の消失はこのまま止まるわけはなく、今後なんらかの措置を採らない限りは、2030年までの現存の熱帯雨林の80%が消えてしまうであろうと述べています。そうなってくると、何十万もの動植物種が絶滅することになります。
→次ページでは、森林消失の原因を詳しく見てみます。