「25%説」はなかば常識となっているが…
「返済比率は年収の25%」というセリフはよく耳にするけど、果たしてそれは…? |
確かに25%というのは分かりやすい数字なのですが、どのくらい根拠のあるものなのでしょうか?例えば税込み年収600万円の場合、年収の25%というと、
600(万円)×25(%)=150(万円)
12ヶ月で割ると12万5000円、ボーナス払いを3ヶ月分入れれば15ヶ月で割るので、ちょうど10万円です。家賃負担と比べても、「まあ、こんなものか」という感じかもしれません。
年収600万円だと月々の生活費は22万円!
手取り年収で計算してみるとどうでしょう。税金と社会保険料の合計を、やや多めですが年収の20%とすると手取り額は、600(万円)×80(%)=480(万円)
ボーナスが3カ月分として15で割ると一月あたりの収入は、
480(万円)÷15(ヶ月)=32(万円)
です。ここからローンの負担10万円を引くと、月々の生活費は22万円となります。この22万円から食費や光熱費、洋服代、ローン以外の住居費(管理費や修繕積立金など)、生命保険料、医療費、教育費、小遣いなどを支払うわけです。
このほかに、ボーナス収入からボーナス払い分を差し引いた66万円が手元に残ります。これらの金額をやり繰りしながら、将来に備えた貯蓄もしていかなければなりません。あまりぜいたくはできないかもしれませんが、やっていけない金額ではないでしょう。
それでは、年収600万円で年収の25%負担を返済に充てていくとしたら、いくらの物件が買えるのでしょうか?次ページで解説しましょう!