大躍進のバイル議長の実力は?
画像はフランスとスペインの国境付近。ボルデアは人口1000人足らずの小さな町だ。 |
バイル議長が支持を伸ばしてきた背景には、サルコジ・ロワイヤル両氏の、相手を陥れようとするスキャンダルが発覚したためです。この人物の経歴は、以下のようになっています。
フルネーム:フランソワ・ルネ・ジャン・ルシアン・バイル
生年月日:1951年5月25日(55歳)
出身地:フランス南西部のボルデア
両親:両親は農家
少年時代:目立ったエピソードはないが、20歳で結婚。現在までに6人の子供をもうけ、12人の孫がいる。
学歴:ボルドー第3大学で文学の学位を取得
職歴:
1986年 国会議員に当選
1993年 バラデュール、ジュッペ内閣で教育相(1997年迄)
1998年 フランス民主連合議長(現在まで同職)
1999年 欧州議会議員(2002年迄)
これまでの政策:2008年の北京オリンピックを、フランスはボイコットするべきという発言をしている。しかしこの発言は、国内外から批判を浴びる。理由は、中国がスーダンの人道的危機解決のための制裁措置に反対していること。またEUに関して、トルコのEU加入に強く反対している。
日本への姿勢:バイル議長に関しては、比較的最近になって表舞台に出てきたこともあり、日本への姿勢を表明するような目立った発言は見られていない。
残り9人の候補者たち
以上の3人がトップを走っていると言われている今回の大統領選ですが、残り9人も個性的な候補者が揃っています。候補者は以下に年齢の低い順に紹介しています。オリビエ・ブサンスノ:男性、32歳、革命共産主義者リーグ(LCR)代表(極左)
フレデリク・ニウ:男性、40歳、狩・釣り・自然・伝統(CPNT)党首
ドミニク・ヴォワネ:女性、47歳、緑の党
ジョセ・ボベ:男性、53歳、農民活動家
ジェラル・シラルディ:男性、57歳、フランス労働者党(極左)
マリ・ジョルジュ・ビュフェ:女性、57歳、フランス共産党(PCF)
フィリップ・デゥ・ヴィリエ:男性、58歳、フランスのための運動(MPF)代表(極右)
アルレット・ラギイエ:女性、66歳、労働者の闘い(LO)代表(極左)
ジャン・マリ・ルペン:男性、77歳、国民戦線(FN)党首(極右)
投票日は4月22日ですが、過半数の票を得た候補者が出なかった場合には、上位2名による決戦投票が5月6日に行われます。果たして誰が次期フランス大統領となるのか、世界が注目するところでしょう。
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