MLBエージェントになりたかったら…?
レッドソックス本拠地のフェンウェイパーク |
ちなみにMLBエージェントの報酬はというと、だいたい選手の契約額の3~5%が相場と言われています。つまり松坂投手のように年間10億円にもなるビッグな契約なら、エージェントも5000万円も手にすることができるのです。なおエージェント報酬について特に規定はなく、選手との交渉次第で5%以上にすることもできます。
すでにお話したように、MLBエージェントは弁護士に通じるものがあり、ボラス氏もロースクールを卒業しています。また本職が弁護士であるエージェントも少なくありません。そこで、まずはアメリカに留学してロースクールを卒業するのが、近道なのではないかと思われます。
メジャーリーグや野球の知識も必要ですが、ボラス氏がマイナーで終わったように、メジャーリーガーになるのは決して易しくはありません。そこでメジャーリーガーを目指すというよりも、スポーツ紙などに頻繁に目を通し、メジャーリーグの仕組み・制度を熟知しておくことが大事になるでしょう。
MLB選手から能力を見込まれて指名されることが必要
次は就職先を見つけることです。ボラス氏が「スコット・ボラス・コーポレーション」というMLBエージェント事務所を経営しているように、複数のエージェントを抱えている事務所はアメリカに多くあります。それらを見つけて就職すれば、他の現役エージェントとコネもできるし、また肝心のMLBプレイヤーたちと知り合いになる機会も増えるでしょう。そこで能力を認められれば、エージェントとしての依頼を受けるかもしれません。
最終的にMLBエージェントとして正式に活動するためには、MLB選手会に登録をすることが必要となります。これはMLBプレイヤーから「貴方をエージェントとして指名します」という依頼を受けて、初めて登録の申請資格ができます。申請した個人は、犯罪歴など簡単なチェックを受けて、合格すれば正式にエージェントとしての活動が認められます。
イチロー、松井秀、松坂、そしてその他多くの日本人野球選手がメジャーに挑戦する時にいつも話題になるMLBエージェントですが、その実態はよく知られていないままでした。しかし彼らがいるおかげで、松坂などの選手もメジャーといい契約が結べているのです。MLBエージェントという存在が、野球ファンだけではなく一般の日本人にもだんだんと身近になってきているのではないでしょうか?(注:余談ですが、エージェントという存在はMLBではなく、NBAやNFLなど他のプロスポーツにももちろんあります。)
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