100億円以上は当たり前のハリウッド映画
『クレオパトラ』は史上最高額の製作費を投じた |
上の表は、これまで高額の製作費をかけられたハリウッド映画のベスト10ランキングです。全て2億ドル(240億円)前後の途方もない費用が使われていますが、1位の『クレオパトラ』以外はみんな最近の作品ばかりです。最近のハリウッド映画が、いかに製作費が高騰しているかお分かりかと思います。
これだけの製作費を投じて、果たしてそのコストは回収できたのでしょうか?ベスト10の中で最もヒットしたのは、2位の『タイタニック』です。『タイタニック』のヒットは皆様ご存知とは思いますが、全世界で約23億ドル(2760億円)もの興行収入を上げました。これは製作費の11倍以上で、巨額のコストをかけた中では大成功と言えるでしょう。
その一方で全く不振に終わったのが、8位の『サーティーンスウォリアー』です。この映画は日本でもあまり大々的には公開されず、名前を知っている方も少ないでしょう。『サーティーンスウォリアー』は、全世界の興行収入を合わせても7000万ドル(84億円)程度にしかなりませんでした。これでは製作費の半分も回収できず、大赤字に終わったことになります。
ベスト10全体を見ると、だいたい製作費の2倍くらいの興行収入が平均となっています。それくらいにヒットすれば、製作コストも回収できて、さらに利益もあげてまずまずの成功と言えるのでしょう。
→ではハリウッドは、莫大な製作費をどうやって調達しているのでしょうか?