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夏休みの自由研究は「ソニー」におまかせ!(4ページ目)

この夏、子どもたちの科学の芽を育てる「ソニー・サイエンスプログラム」が開催されます。それに先立ち先日行われたイベントと合わせ、茂木健一郎さんが語る、子育てに役立つヒントをご紹介します!

執筆者:別当 律子

茂木健一郎さんに直撃! 科学への好奇心を育てるには?

子育てに生かせ!脳科学!――子どもたちの「科学への好奇心」を育てるには、どうすればいいのでしょうか?

茂木さん:
今の時代、子どもたちは携帯電話やパソコンを上手に使いこなしていますが、昔に比べて、それらがどうして作動しているのかという技術の部分がブラックボックス化していると思います。

でも「これはどうして動いているんだろう?」と考える力は、科学には欠かすことができません。アインシュタインの相対性理論も、ニュートンの万有引力の法則も、そもそもは「**がこうなったらどうなるんだろう?」という疑問が出発点で、それに「思考実験」を重ねた(理論から導かれるはずの現象を思考のみによって演算する方法)産物なのです。

それと「相手の気持ちになって考えてみる」というのも大切なことですね。相手の気持ちを理解することができるのは、実は人間だけにできることです。さきほど会場でもお話しましたが、メスに食べられてしまうカマキリのオスの気持ちになって考えてみる。こうした素朴な疑問が出発点になって新たな発見や科学の理論にまで発展していくのです。

思い切り遊ばせることが大事

――どうやって育てれば、頭のいい子になるのだろうか?とは、すべての子を持つ親が考えていることだと思うのですが……

茂木さん:
「これをやればこう育つ」というほど、脳は単純ではありません。だから早期教育でこれをやれば天才児が育つなどということは脳科学的にはありえないのです。

ではどうすればいいか。それは「思い切り遊ばせる」ことです。一つのことに偏った経験をさせるのではなく、いろいろな経験をさせて、たくさんの栄養を与えることが大切ですね。

また、学力と思いやりの心には相関関係があります。どちらかが伸びれば、もう片方も育っていきますから、心を育てる意味でも、読み書きといった基礎学力をしっかりつけさせることは重要だと思います。

親が子どもの安全基地に

――乳幼児期に一番大切なことはなんですか?

茂木さん:
親が子どもの安全基地となってやることです。どんな冒険をしても、親が見守ってくれているという実感を持たせることが、乳幼児期には一番大切なことです。それによって子どもが自ら育つ力が育まれるだけではなく、他者への共感能力なども育っていきます。

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