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夏休みの自由研究は「ソニー」におまかせ!(2ページ目)

この夏、子どもたちの科学の芽を育てる「ソニー・サイエンスプログラム」が開催されます。それに先立ち先日行われたイベントと合わせ、茂木健一郎さんが語る、子育てに役立つヒントをご紹介します!

執筆者:別当 律子

脳科学的に考える「できる子の育て方」とは

アハ体験に、大人も思わず夢中!■1日1回「アハ体験」
「アハ体験」とは、「今までわからなかったことがわかるようになったときの体験」を意味するもので、一部分が微妙に変化していく写真を見ながら、変化していく部分を発見するアハ体験が、テレビなどでも繰り返し紹介されています。

1日1回の「アハ体験」が、とくに科学に必要な「ひらめき」力を育てるそうです。

■バイリンガルのススメ
インターネットにしても、英語で書かれたサイトを読めるのか、読めないのかで、得られる情報量がまったく違うため、情報化社会の現代では、やはり英語は必須と、茂木さんは主張していました。

また、バイリンガルの方の脳は老化しにくいそうで、さらにそれは何歳から始めても同じ効果が得られるそうなので、子どもたちだけではなく、ママやパパも「日本人の永遠の宿題」英語に、子どもと一緒にチャレンジしてみましょう!

■昆虫採集が脳を鍛える!
昆虫採集をする時には、見つけた喜び、逃した悲しみなど、感情がジェットコースターのように揺れ動きますが、これが脳の「扁桃体」という部分を鍛えます。また、昆虫採集をする子どもは目当ての昆虫が現れるまでじっと待つため、辛抱強い子どもに育つといいます。

■脳は筋肉と同じ!
筋肉同様、脳も使えば鍛えられるそうです。とくに嬉しいことがあった時に放出される「ドーパミン」が出ると、ドーパミンが出る前にやっていた行動が強化され、これを「強化学習」といいます。

そして、このドーパミンは、自分が全力を尽くして乗り越えられるレベルの物事を乗り越えた時にでるそうです。勉強でも、優しすぎず、難しすぎず、自分のレベルよりほんのちょっとレベルの高い問題を解くことで、やる気と実力が身に付くのだそう。

■「できる人」を観察する
人間には「ミラーニューロン」という神経細胞があり、他人がやっていることを自分の脳に写すことができるのだとか。だからスポーツなどで一流プレーヤーをじっくり観察して自分の脳にプリンティングすることで、自分も一流プレーヤーに近づくことができるそうです。

■遊びを工夫する
一時期「ゲームは子どもの脳に良くない」という説も流布しましたが、科学的にはなんの根拠もありません。むしろアメリカなどでの研究結果によると、IQが上がったり、視覚情報処理能力がアップするといった報告が出ているそうです。

ただ、ゲームは誰かが作ったもの。時には「自分で遊びを作る」という体験も必要だといいます。

例えば小さい子どもを入れてトランプゲームをする時に、どうやってルールを変えたらみんなで楽しくやることができるのかといった工夫をする。そうしたことが脳を発達させるためにはとても大切なことなのです。

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