小学校で校内暴力が急増中!


小学校で深刻化する「校内暴力」

先日文部科学省から発表された「生徒指導上の諸問題の現状について」によると、全国の公立小学校の児童が2004年度に起こした校内暴力は1890件で、前年度の1600件を上回り、過去最悪になったことがわかりました。小中高校を合計した校内暴力の件数は前年度より4%減っているため、小学校における校内暴力の増加がひときわ目を引いています。では、今、なぜ小学校で校内暴力が増えているのでしょうか?

調査結果の詳細を見ると、小学校で発生した校内暴力うち、最も多いのはケンカに代表される子ども同士の間で起きる暴行行為で、これが992件あります。そして対教師暴力は336件で、前年度の253件から大幅に増加しています(地域別では大阪府が最も多く、以下神奈川、兵庫、埼玉県)。

文部科学省の担当者は、小学校で校内暴力が増加している理由として、感情のコントロールがきかない子が増加傾向にあり、忍耐力や自己表現力、人間関係を築く力が低下していることが一因と指摘しています。さらに、この結果を受けて、その原因について有識者たちの間では「家庭のしつけの見直しを」「ゆとり教育の反動による詰め込み教育の結果」といった論調が数多く見受けられます。しかし、小児医療に携わる医師たちの間では、以前から子どもたちがキレる原因のひとつとして、「ある理由」がささやかれていたことを、皆さんはご存知でしょうか?


「低血糖症」ってなに?


はたして「低血糖」と「キレる」ことの因果関係は…

ささやかれている「ある理由」、それはズバリ「低血糖症」です。血糖値とは、血液の中のブドウ糖の濃度を表す値で、食事を摂れば上がり、空腹なら下がるといった変動があるものの、子どもも大人も80~110mg/dlが正常値です。低血糖とは、読んで字のごとく、血液中の血糖値が低下してしまうものです。ブドウ糖は脳の唯一のエネルギー源です。脳が身体の中に占める割合はわずか2%ですが、ブドウ糖の消費量は20%にもなります。

しかも、他の臓器は糖を貯えておくことで糖の量の変動に耐えることができますが、脳はそれができません。そのため、低血糖状態が長く繰り返されると、脳にとって大きなダメージとなってしまうのです。エネルギー源であるブトウ糖が枯渇した状態が長く続くと、動機、貧血、無気力、めまい、頭痛、不安感、非社会的行動、集中力の欠如、生あくび、うつ、忘れっぽくなるとった症状が出ると言われています。さらに、脳は低血糖状態を補うために、アドレナリンというホルモンを分泌し、体内に蓄積されている糖分を血液中に出して糖をなんとか確保しようとします。

しかしアドレナリンは、別名「攻撃ホルモン」とも呼ばれ、これが過剰に分泌されると、興奮状態になって、攻撃的になってしいます。乳幼児だけではなく、大人だって、空腹状態になるとなんとなくイライラして怒りっぽくなることはありませんか? まさにあの状態こそが脳からアドレナリンが過剰に放出されている状態というわけです。

スナック菓子・炭酸飲料の摂りすぎに注意!


血糖値の特徴として、その値が急激に上昇すると、下がるときもまた急激であるという点があります。ご飯など、でんぷん類は血糖値をゆっくり上昇させまずが、その一方、ブドウ糖、果糖を多く含むものを摂取すると、血糖値は急激に上昇します。そしてブドウ糖、果糖を多く含むものこそ、炭酸飲料、スナック菓子類、ファストフード類だと言われているのです。

身体の機能が未熟な子どもたちは、食事による血糖値の変化も激しいと言われています。そんな子どもたちがスナック菓子を片手に炭酸飲料を飲んで… などということを毎日続けていれば、身体が低血糖状態におかれる状態が長く続くことになります。するとアドレナリンが過剰に放出されて、興奮状態になり… もうその先の結論は言わなくてもおわかりのはずです。

もちろん、小学校で校内暴力が増加している原因は複雑です。しかし、やれ家庭のせいだ、学校のせいだ、文部科学省が悪いと騒ぐその前に、一度、子どもたちの食生活を見直すことから始めてみませんか?