注意をすることで、ほとんどの軽犯罪は防げる
治安を把握し、犯罪対策を十分にしてフランスを楽しもう
近年パリで起きたテロ事件の現場としては、シャンゼリゼといった観光の中心地、10~11区といった観光地と住宅地が混在するような地区といったように、「この場所にいるとテロに遭いやすい」といった傾向は残念ながら掴めていません。それでも、盗難や暴行といった日常で起きうる犯罪に巻き込まれないように、国の事情を理解し、危険な行動をとらないよう慎重に過ごすことが必要です。
また、フランスはレジスタンスの歴史を持ち、デモやストが多い国でもあります。社会制度に対する不満を示すためのデモ行進は日常茶飯事。特に鉄道や空港といった交通系のストも多く、スケジュールが大幅に乱れることもあります。基本的にデモやストによって観光客の身に危険が及ぶようなことはほとんどありませんが、通りが通行止めになったり、中には過激な行動を取る人がいないわけではないので、観光客は興味本位で近づかないのが賢明です。
そして、いざという時のため、海外旅行保険は必ず入っておきましょう。
- やっぱり気になる首都パリの犯罪事情>>>パリの治安
フランスの犯罪は圧倒的に盗難関連
観光客が集まる所にスリは群がる
2015年の一年間のフランスでの日本人の盗難被害件数は463件。ここ数年は残念ながら増加傾向にあります。これらはほとんどが被害者側の不注意から起こるものであり、油断せず自分の持ち物に対して常に気を配ることで防ぐことができます。ただし、敵もプロ。あの手この手でその注意をそらす誘惑をしかけてきます。そこで、具体的にどんな手口があるのか、シーン別に紹介していきましょう。
メトロでの犯罪
人の行き来が多いメトロも要注意
またスリの手口としては、2人組の片方が時間を聞いてきて、教えたり、時計を見せている間にもう片方がバックの中身を失敬する、というのがよくあるパターン。乗降時、乗車時、改札時と常に注意を怠らないことです。また、切符の券売機でのトラブルも増えているので、慣れていない人は窓口で買う、話しかけられても徹底的に無視する、などの対策が必要です。
ATMでの犯罪
お金をおろす時はまわりに注意して
ガイドは一度、外に設置されたATMでお金をおろそうとした時、横から「この20ユーロあなたのよ」とお札を渡され、「一緒に操作してあげる」と言って、暗証番号とカードを狙われたことがあります。もちろん、一緒に操作などせず、20ユーロ頂いただけになりましたが。また、単純に操作している時に白昼堂々、横から手が伸びてきたこともあります。以降、外のATMは極力使用を控えるようになりました。
とにかく、ATM操作前後に近づいてきたり話しかけてくる人には要注意!相手にせず徹底的に無視するのが一番です。
お店でのトラブル
会計は必ず確認を!お店の人を過信してはいけません