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試して合点!使って納得!シリーズ第1弾! キッチンから出る生ゴミ処理(2ページ目)

生ゴミ処理の方法は、いくつもありますが、今回「EMミラコン」という名のボカシ方式と、日立の最新型高温バイオ方式の生ゴミ処理機「キッチンマジック」を実際に使ってみました。

執筆者:黒田 秀雄

 
キッチンから出る生ゴミ処理のベストは?
 

 
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さあ、キッチンマジックが届きました。左が梱包状態、開梱してその日から使用開始!
まずその大きさが大変コンパクトなのが魅力(巾寸法22センチ!奥行き37.5センチ、高さ59センチ)、本体重量は約11キロ、消費電力は最大490W、一日約1.2キロの生ゴミが処理できる。
コーヒー豆を基材としたバイオチップは、臭いもほとんど気にならず使い方は超簡単。
予約タイマーをセットしておけば、深夜の間4時間半をかけて撹拌棒が回転し、約80度の高温で生ゴミを発酵させ、さらさらの状態にしてくれる。
 
 
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最初の生ゴミを投入。蓋を閉めると早速撹拌棒がバイオチップと生ゴミを混ぜ合わせる。
操作はタイマーセットだけ。深夜の発酵開始まで、処理能力以内の量なら何度でも開閉投入ができる。
 
 
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左は一ヶ月使用後の状態。このようにゴミがたまってくると少し水気が残ることがある。その時は乾燥スイッチを入れて連続運転すると右のようにサラサラ状態に戻る。
 
 
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一ヶ月程度使用すると排気孔の周辺や撹拌棒に、細かい汚れが付着しはじめる。ブラシやティシュを使って、きれいに拭き取ってやることが必要。約一月使用すると36キロ以上の生ゴミが3キロ足らずの処理ゴミになる。化粧パネルを取り外すと処理ゴミの排出口がある。
 
 
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ポリバケツにビニル袋を受け、シャッターを開き、取り出し運転のボタンを押すと自動排出が始まる。
3キロの処理ゴミは思ったより多いので、ビニル袋とポリバケツは大きめのものを用意した方がベター。
 
 
左は取り出した処理ゴミ。このままでは肥料として強すぎるので、同量の土と混ぜ合わせ、霧吹き水を少し加えて、ビニル袋に詰め風通しのよい日陰で2ヶ月程度寝かせてから、約2倍に薄めて有機肥料として利用できる。
キッチンマジックのいいところは、発生する臭いや運転音がほとんど気にならず、キッチン室内に置いて使用できることです。月間40キロ近いキッチン生ゴミが、3キロ足らずの有機肥料に処理できるのは、これからの環境を考えた時の魅力的な解決策と言えるでしょう!

キッチンから出る生ゴミを考える」問題は、オールアバウトジャパンのスタートした最初の記事でも取り上げています。
ディスポーザーを使った安易なゴミ処理がありますが、この方式の抱える多くの問題は決して解決できていません。
シンク下のスペースにディスポーザーと生ゴミ処理槽を組合わせた方式もあり一見便利そうですが、何年か使ったあと、この処理槽をはずしてしまえば、只のディスポーザーと同じ使い方ができ、排出汚泥のBOD数値は環境基準に合致しなくなります。
最近の高層住宅では、ディスポーザーを使った生ゴミ処理システムが多用されるようになっています。しかし浄化処理槽のメンテナンスが長期間にわたって可能なのかどうか、という問題とともに、シンクの投入口に何でもほうり込んでおしまいという考えが、これからのキッチンのあるべき方向なのか、子供達を食を通して育む「食育」という観点から見て許されるのかという大きな問題もあります。
キッチンデザインや設計そして施工に携わる方達は、ゴミの問題から逃げることなく、これからの環境問題や食育に配慮した設計施工を心がけていただきたいと考えます。

(C)Dec.2003 Copyright HIDEWO KURODA KITCHEN SYSTEM LABORATORY INC.

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