キッチンから出る生ゴミ処理のベストは?
 

私の居住する地域では来春2月から、排出者責任を明確にし分別を徹底するための「戸別収集」と、ゴミの減量とリサイクルの推進を図るための「プラスチック分別収集」が始まります。
また4月からは「家庭ゴミの一部有料化」も始まります。
戸別収集するゴミは、「燃やせるゴミ」「燃やせないゴミ」「びん」「カン」「段ボール」「有害ゴミ」「ペットボトル」「古紙」「古布」の9品目にプラスチックが加わって10品目に大別されていましたが、このプラスチックは更に、「袋ラップ類」「トレイ類」「パックカップ類」「プラスチックボトル類」「ネット類」「発泡スチロール等の緩衝材」「プラスチックびんのフタ等その他」の6品目に分別することになります。

ちょっと覚えきれないような、家庭ゴミの分別ですが、少なくとも、ゴミの発生を押さえる日頃の賢い買物と、家庭ゴミの発生をできるだけ抑え、特にキッチンの生ゴミを家庭内処理する必要が現実問題となってきます。
地方自治体の裁量にまかされているため地域によっては、何でもカンでもごちゃ混ぜ排出が許されているところもあるようですが、早晩日本のどこの地域でもゴミの排出に対する共通のルールやモラルが確立される必要がうまれることでしょう。

こんな中にあって、キッチンから出る生ゴミの処理は、キッチン設計の最大の課題といっても良いでしょう!
右上の写真は、家庭菜園等でよく見かける、コンポスト方式の生ゴミ処理タンクですが、自然の発酵に任せるこの方法は、一般家庭の庭に設置するには、臭いや、害虫の発生等の問題が伴うのがネックです。

キャノワームと呼ぶミミズを使ったコンポスト装置や、杉チップに微生物を加えたバイオ式の生ゴミ処理機等いろいろな種類のコンポスト生ゴミ処理装置があります。
今回、「EB・ビービースペシャル(東急ハンズ販売価格2,280円)」に「EMミラコン(600g一袋300円)」を使うボカシ方式と、日立の最新型生ゴミ処理機「キッチンマジック(ヨドバシ販売価格58,800円)」を使った高温バイオ方式のキッチン生ゴミ処理の使用体験比較をしました。

 
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これが、購入時の「EB・ビービースペシャル」プラスチックの角形バケツの底に丸孔のスノコが敷かれ、ゴミと水分とを分離する。袋詰めのEMミラコンは米ぬかを基材としたいわゆる「ボカシ」。
 
 
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よく水を切っておいた最初の生ゴミを投入、上からまんべんなく「EMミラコン」をふりかける。
 
 
基本的には屋外設置の仕様。コンパクトなのでベランダ設置も可能。秋口からの2ヶ月は、外気温が低いからかあまり発酵が進んでいるようには見えない。
 
 
一ヶ月経過すると、下のバルブから発酵した水分が取りだせる。密閉したフタを開けると冬場でもフタの裏に結露が見られ、ある程度の発酵による温度上昇があるようだ。しかし生ゴミそのものはそれほど分解が進んでおらず、このままでは畑にまくわけにいかない状態。テスト期間が10月から12月の寒い2ヶ月間だったためか、あまり発酵は進まない。
開蓋すると糠みそ漬と同じ臭いが漂い、これでは密集した都心の住宅やマンションのベランダではクレームが出るかも知れない。 来年の夏を越してどのように変化するのか、年間を通じたテストを続ける予定。

次ページでは、日立の最新型生ゴミ処理機「キッチンマジック」の使用状況を報告します。
 
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