キッチン調理はIH or GAS ?
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我が家でも20年以上も使い込んできたシーズヒーターの電気クッキングヒーターと、ガスのクックトップとを、それぞれIHクッキングヒーターとガラストップのガスクックトップとに交換して使いはじめています。 | ||
IHクッキングヒーターの最大の良さは、やはりフラットトップがまず第一にあげられます。調理中にでる油汚れは頭を悩ませますが、手軽に手入れできるためキッチンをクリーンに維持するには最適です。IHクッキングヒーターの交換工事の記事もご覧ください。 | ||
一方ガスのクックトップは、ガラストップになったことによってやはり手入れのしやすさが格段に良くなりました。調理作業にはどうしても炎が出る裸火が欲しいという方には最適な道具と言えるでしょう。ガスクックトップの交換工事の記事もご覧ください。 | ||
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では肝心の調理能力の違いはどうでしょうか? 感覚的には、どちらの方式でも家庭料理のレシピをこなすには充分なパワーがあります。またIHクッキングヒーターの3kwのパワーはステンレスのやかんでお湯を沸かす時など、本当にこんなに早く湧くのかと思う程短時間に沸騰します。 最近のIHはオールメタル対応をセールスポイントにしている機種が、ナショナルと日立から発売されています。3口の真ん中は各社ともラジェントヒーターを組込んであり、どんな鍋でも加熱することは可能ですが、いろんな鍋をIHでも使えるようにしたいという要望が強いのも実状です。 今まで使ってきたアルミや銅の鍋を捨ててしまうわけにはいかないということで、実際にどの程度利用可能なのか?パスタを茹でる時に使うアルミ鍋を使った比較テストをしてみました。 右上写真のアルミの26cm径寸胴鍋を使い、水温摂氏15度、5リットルの水を加熱した沸き上がり時間の比較が下図のグラフです。オールメタル対応のこの機種ではアルミ寸胴鍋も使えることになっていますが、沸騰するまでに33分も時間がかかってしまいます。アルミ鍋ではパワーは30%ダウンすると説明書に書かれていますが、実感としては半減しているように見えます。 6月から新しく発売になる新機種も試してみましたが、こちらは24分で沸騰し、ガスのクックトップと殆ど遜色なくなっています。 |
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TEST DATA by HIDEWO KURODA KITCHEN SYSTEM
LABORATORY INC.
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これだけのデータで、どちらかを選択する判断基準とすることはとても困難なことだと思います。 電気が主体のドイツのキッチン、ガスが主体のイタリアのキッチンという風に国によるエネルギー政策の違いもあって、キッチン調理の熱源は様々です。そんななか今年のユーロクッチーナ展では、数多くのキッチンメーカーの調理器具がガスと電気のコンビネーションで組込まれていたのが印象的でした。 すなわち「ひとつのキッチンでも調理内容によってガスと電気を使い分けられる」このことが理想なのではないでしょうか?このような考え方が日本のキッチンでももっと浸透することを願ってやみません。参考例を写真でご覧に入れます。 |
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実はナショナルからは、ハイブリッドタイプのクックトップとしてすでに発売されています。 |
コンビネーション調理の例 ラジェントヒーター、IHクッカー、電気グリドル、ガスバーナーと4つの加熱方式をコンビネーションさせた例。 |
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