キッチン/オーダーキッチン

こだわりのキッチンづくりセミナーVol.4 一番のカナメは「水仕舞」(2ページ目)

新しいデザインのキッチンが次々と生まれてきますが、キッチン設計の一番のカナメはなんと言っても水仕舞にあります。

執筆者:黒田 秀雄

 
キッチンプランの一番のカナメは「水仕舞」 
 

前ページではシンクとワークトップとの納まりについて取り上げましたが、このページでは第2のポイントであるワークトップ形状の違いによる水仕舞と、壁仕上げやキャビネットとトップとの納まりと水仕舞について説明します。
 

右の図面はキッチンキャビネットのシンク部分の断面図です。
■まず第一に、黄矢印で印した部分のベースキャビネットとワークトップとの納まりと水仕舞について。
1: シンクから跳ねた水が使っている人のエプロンを濡らさないように、ワークトップ手前には水返しの立上がりや溝をもうける必要があります。最近のキッチンデザインにはこのことを無視しているものも見受けられますが要注意です。
2:ワークトップ手前の見附部分の水仕舞ができていないと手前に廻った水がベースキャビネットの中や扉面に伝わってきてしまいます。
3:キッチン水栓取付け部のシンクデッキ部分の水切りが上手くできていないと、いつまでもジメジメしたデッキとなり水栓の取付け座まわりが汚れやすくなります。

■水仕舞の点からもワークトップにバックガードが必要なことはお分かりいただけたかと思いますが、壁面の仕上げ材とバックガードのツラは揃えて仕上げるのが一番です。そしてオレンジ色三角の部分には透明シリコンコーキングで仕上げると、カウンターの材質や色と壁仕上げの色とが上手く納まります。白色のシリコンでは目立ちすぎますし、汚れやカビもつきやすいのです。このコーキング目地の幅は5mmが理想的です。

■小さいオレンジ矢印の注意点はワークトップ断面の仕上げとシンクとの納まりです。 やはり永年使っているとこの部分の汚れが気になります。丁寧な仕上げが求められる一番大切な部分です。


   
水仕舞を考えると、どんな素材を使っても次の表のような断面形状が必要です。但しアイランドカウンターの場合はバックガードの考え方や木口断面の形状も違った形状が必要になってきます。
 
   ワークトップの種類とそのメーカー
 1 メラミン化粧板、タイルカウンターなどキッチンカウンターの基本形。
メーカー/アイカ工業デコラニットイビボード日本デコラックス
 2 メラミン化粧板ポストフォームカウンターの基本形。 
メーカー/アイカ工業デコラニット日本デコラックス
 3 人造大理石ワークトップの基本形。 
メーカー/DupontコーリアンKURARAYノーブルライト
   

キッチンリフォーム工事の時一番驚かされるのが、今までお使いのキッチンキャビネットのシンクまわりの腐食のひどさです。水仕舞さえきちんとしていたらこんなにひどくならなかったのにという現場が殆どです。永くキッチンを愛用いただくためにも「水仕舞」の大切さは肝に銘じてください。    

 


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