キッチン/ビルトイン機器・選び方

あなたの暮らしを根底から変える! スウェーデンASKO社食器洗い機

食器洗い機は、暮らし方や家事分担を根底から変える画期的なキッチン機器であることを再認識しました。

執筆者:黒田 秀雄

試して合点!使って納得!シリーズVol.20

キッチンのミニリフォーム

25年以上も使ってきた我が家のキッチンは、モーリショップ・クッチーナの初期モデルです。
シンク側が2900ミリ、レンジ側が2100ミリ間口のL字型のレイアウトで、背面には食品庫とビルトイン冷蔵庫と食器棚のトールキャビネットが並び中央に1200角天然石のダイニングテーブルがドンと置かれています。
このシステムキッチンのデザインは当時イタリアから帰国したばかりの喜多俊之氏。ワークトップの見つけ寸法が70ミリ、手かけ部分の幕板はアルミの押出し材で105ミリもあり、標準的な寸法のIHビルトインレンジの組込みも食器洗い機のビルトインもそのままではできないデザインです。

今まで使ってきた全自動洗濯機が動かなくなり、昨年末湯島にあるショールームのトータルコーディネーションを担当させていただいたツナシマ商事が輸入販売を手がけているスウェーデンASKO社のドラム式洗濯機に交換することにしました。事前の現場調査でユーティリティの洗濯機置き場をチェックし、ついでにキッチンも見てもらいました。食器洗い機は半分あきらめかけていたのですが、ツナシマの担当者からリビング側の造作家具を加工すれば食器洗い機の組込みも可能だと指摘され、あこがれだったASKO食器洗い機採用が実現しました。



朝9時から始まった手前のキャビネットの加工作業は昼過ぎまでかかりました。今まで発想しなかった方法での食器洗い機組込みが可能となったのは、シンクの給排水位置まで90センチ以上離れても問題ないことが分かったからでした。
キッチンとリビング家具との間は20センチ程度の隙間があり丁度ワインボトルを横積みするのに使っていました。このスペースを拡げて食器洗い機を組込むことにしたのです。

ミニキッチンリフォームとはいっても、様々な工具を駆使して大変な手間をかけた工事となりました。

キャビネットサイズを縮めて61センチの有効幅を確保します。

ASKOの食器洗い機は写真のビルトインタイプが標準となっており、この状態でビルトインする場合は有効幅は60センチあればベースキャビネットの間に組込みができます。

今回のようにフリースタンンディングタイプとして利用する場合は、サイドパネルとトップカウンターの別売オプションキットが必要となります。現場に立ち会って初めて分かったのですが、サイドパネルを取り付けた場合は60センチでは入らず、61センチの有効幅を確保する必要があります。またビルトインタイプではカウンターの下面に食器洗い機をビス止めで固定しますが、フリースタンディングの場合は、扉を開けてバスケットを引き出したときに本体があおらないようにするため、本体を床面に固定する金具も取り付けます。

本体のセットが完了したらシンク下の給水管と排水管を分岐させて接続すれば工事完了です。言葉でいうのは簡単ですが,シンク下の狭いキャビネットの中で給排水の分岐をとるのも大変手間のかかる工事です。食器洗い機を組込むとき配管スペースを30センチ程度とった図面を良く見かけますが、これでは職人の作業スペースが足りません。体が入って工具が使え作業のできるスペースを確保することが大切です。

■昨年末に竣工した「ツナシマショールーム・オープン」のガイド記事もご覧ください。




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