ミラノユーロクッチーナで発表されたBulthaup B3
2004年4月にミラノで開かれたEuroCucina2004は、イタリア最先端のキッチンメーカーが100社以上も参加して華やかに開催されましたが、皆なぜかソワソワしていることが感じられました。その理由は郊外の倉庫街にあるギャラリーを借り切って開かれたbulthaupの新作キッチンがどんなものなのか一日も早く目にしたいからでした。
Bulthaupのオープニングレセプションには500人以上のゲストが招かれ、センセーショナルなプログラムの進展に合わせてゲストたちの期待度がますます高まります。
2階の展示会場にいきなり設えられていたのがこの壁面でした。特殊断面の軽鉄で組み立てられた下地に液晶の大型モニターが引っ掛けられB3のデモ画像が流れています。
この「ファンクションウォール」と名付けられたウォールシステムで作られた会場のベンチは長さが30メートル近くあり、耐荷重は3ton以上もあると説明されました。
「ファンクションウォール」によってキッチンキャビネットやビルトイン機器は壁面に引っ掛けることができ足元をオープンに軽快で使いやすく清潔なキッチンをつくることができる。
モノトーンにまとめられたキッチンキャビネットは現代社会のライフスタイルからのニーズを的確につかんでいる。
キャビネット本体のパネルこそ16mm厚あるが、ワークトップの厚みが10mm、扉の厚みが13mm、サイドの化粧パネルも厚みが10mmという驚異的な素材構成は他のキッチンメーカーでは考えもしなかった家具の新しい素材提案である。
2004年ミラノで開かれたプライベートショーは、ユニークなルーバー型トライアングルフードを含めて、キッチンシステム全体がすべて全く新しいデザインに置き換わったBulthaup社の底力の偉大さに深く感動した発表会でした。
(C)Oct. 2005 Copyright HIDEWO KURODA KITCHEN SYSTEM LABO.INC.