TOTO 最新キッチンはキュイジアA型プラン
先月末の新製品発表会でTOTO キュイジアA型プランが公開され、8月1日から発売されました。
ワークトップのコーナー部に特徴を持たせ、A字型にすることによって調理作業の大幅な効率化を図り、日本のキッチン空間に納まりやすいコンパクトで、ユニバーサルデザイン指向の高いキッチンが新登場です。
プレスリリースではこのキュイジアA型プランの開発スタッフも紹介され
、総合研究所のKKさん、システムキッチン商品開発部のONさん、デザインセンターのIYさん、UD推進本部のETさんなどの名が登場し、それぞれが開発への思いを述べている。今までのキッチンメーカーには見られない積極的な姿勢が好評だった。
開発ソースの公表は企業にとっても簡単なことではないと思うが、私が永年にわたって言い続けてきたキッチンメーカーのトップの顔が見えること。開発スタッフの顔が見えること。製造スタッフがプライドを持って働けるキッチンメーカーが少しづつではあるが出現してきたことは、ユーザーにとっても選択肢の広がる好ましい現象だと思います。
標準的なキッチンモデルは、このA+ハイ対面型で、平面の概略寸法は下の図面の通りです。
この写真セットの参考価格(施工費別途)は、キッチン部分(ハイ対面ユニット含む)が327万円(税込み)。周辺ユニット部72万円(税込み)。
A型プランの寸法は、今回発表の特徴でもあるコーナーウィングキャビネットを取り付ける壁があれば、この図よりコンパクトな1,800×1,800で納まりますが、写真のようなオープンスタイルの場合はハイ対面カウンターのユニットが必要になります。
2年前に新登場した椅子に座って使えるキッチン「TOTO座ってラクラクプラン」、昨年発表した後方に逃げないTOTOオリジナルの「スツール」など、ユニバーサルデザイン指向を高めてきたのに引き続いて、今回のA型プランにはベースユニットをニースペースタイプにして「スツール」や「昇降式テーブルワゴン」が利用できる「A型座ってラクラクプラン」も発表された。左図のレイアウトは「A+ハイ対面型 座ってラクラクプラン」です。
ホームポジションと呼ぶコーナーの調理スペースを中心にして、右のシンクと左のクックトップが放射状に配置されることで、横移動を短縮した非常に効率的なキッチン作業を実現できるようになっている。プランそのものはそれほど特別なことではないが、従来のワークトライアングルという概念とは、全く異なる視点からの画期的な発想と言える。
今回のA型プランを実現するのに一役買ったアイデアがこの「コーナーウィングキャビネット
」。
従来デッドスペースになりがちだったコーナーのアイレベル部に収納ユニットを配置することによって手近なところに使用頻度の高い調理道具や調理用具、調味料などを収納することができ、また調理作業中にも頭が当たって邪魔にならない空間を生み出すことができる。
ワークトップとの間の微妙な14センチという隙間は、ザルやボウルなど調理作業の途中で必要になったり必要なくなったりする道具たちの避難場所になる。
茅ヶ崎にできたUD研究所での生活シーン検証や、キッチン作業の様々な動作研究の施設を充実させてきたTOTOならではの成果が随所に見られる。
(このページの写真及び図面提供 :TOTO 広報部)
■製品の詳細はTOTOシステムキッチンの公式サイトもご覧ください。
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