札幌郊外・北海道開拓の村
日本のキッチンの原点を探る-Vol.1
旧秋山家漁家住宅
留萌から国道232で北上した羽幌の街からフェリーで約一時間の日本海に浮かぶ焼尻島で、ニシンの刺し網漁と磯周り漁を三代にわたって続けた漁師の住まいです。大正9年の建築です。
住まいの左半分、手前の縁側に続く二間は居間と客間だが、寒い冬の間は網の手入れなどの作業場としても使われ、玄関左の居間と玄関正面の板間の2カ所に囲炉裏が掘られている。一番右部分土間に板間の台所が続く。
この住居の裏の軒先に魚の干物が吊るされている。ハラス干しにしてはちょっと干涸び過ぎている・・・。
秋山家の台所。民家に共通しているのは木製の流し台と瓶(かめ)に汲み置きする水の使い方。そして流し台の前には窓が・・・。
居間と客間が続く。漁師の住まいといっても随分美しく整合された和風建築の趣がある。
旧有島家住宅
明治11年生まれ「白樺」同人の有島武郎が札幌市内に住んだ明治37年頃の木造二階建て民家。玄関を入って左手に土間が続き、6帖の台所につながる。
木製流し台の置かれた台所。
台所に続く8帖の居間には火鉢が置かれている。縁側には木馬がひとつ・・・。
◇日本のキッチンの原点を探る Vol.2も合わせてご覧ください。
■「北海道開拓の村」公式ホームページにこの施設の詳細があります。
※今回の記事に使わせていただいた住戸のプラン図は、すべて北海道開拓村から提供されたものを画像加工したものです。
■京町家のシステムキッチン「おくどさん」探訪記も合わせてご覧ください。
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