キッチン/ビルトイン機器・選び方

東京ガス・ピピッとコンロ+do(2ページ目)

東京ガスからピピッとコンロの新製品+do(プラスドゥ)が発売されました。ガス本来のガスにしかできない調理機能がついに新登場です。

執筆者:黒田 秀雄

試して合点!使って納得シリーズVol.31
東京ガス・ピピッとコンロ+do <プラス・ドゥ> の調理体験


キッチンメーカーのデザイナー達が横断的につながりを持ってスキルアップをしたいという熱意から昨年スタートした「キッチンデザイナークロスミーティング委員会」と、リビングデザインセンターOZONE開館時の13年前に「これからの日本のキッチン空間を考える研究会」としてスタートし、その後「NPO HOTNETキッチンを考える会」として活動を続けているグループとのコラボレーションで、「ピピッとコンロ+do」の調理体験会を東京ガスのご好意で開催しました。集まったメンバーは15名で、まずピピッとコンロ+doの商品開発コンセプトや特徴についてレクチャーを受けました。

調理体験のメニューは、天ぷら油温度調節機能を使った「カボチャの素揚げ」と「バナナフリッター」、ダッチオーブンを使った「ローストポーク」、超強力バーナーを使った「ガーリックチャーハン」の4品です。

天ぷらなどの揚げ物は、センサーで鍋底の温度を感知をしてバーナーの炎を自動的に強弱させて温度コントロールがおこなわれる。実際に使ってみるとデリケートに炎が調整されて違和感なく揚げ物ができる。

ガーリックチャーハンは左側4500Kcal/h(5.24Kw)の超・強火力バーナーを使って調理します。

男性メンバーもこの会ではキッチンに立つことが基本です。手さばき鮮やかな彼は自宅キッチンでは業務用コンロの1万Kcalバーナーを使いこなしているため、4500Kcalバーナーでは一寸物足りないと言う。一般家庭のキッチンの安全性を考えるならばやはり4500kcalは上限だと思う。普段IHを使っている私は、強火の炎が鍋にまわって北京鍋の把手が熱くなるのが気になった。ガス屋いわく”これが料理の真髄なのです!”

ダッチオーブンでつくったローストポーク。ダッチオーブンはアウトドアクッキングの基本の道具ですが、この鍋を魚焼きグリルを使って使えるようにした発想は画期的だ。ただ容量が少し小ぶりのため+do専用のダッチオーブンでは物足りないというユーザーは必ず出るだろう。むしろ、20分程度の加熱と同じ程度の蒸らし時間で手軽にオーブン料理や無水料理が楽しめる「省エネ調理器具」として位置づけるほうが良いと思う。

専用ダッチオーブンが使えるようになった水はり不要の両面魚焼きグリルは、庫内寸法とバーナーの位置は従来品と同じですが、安全装置の作動方法や燃焼時間設定を変更している。

三分割できる鋳物のゴトク。ゴトクの材質には鋼線材、プレス鉄板、鉄鋳物等がありどの材質にも一長一短の特徴がある。+doのゴトクが鋳物のために重くて扱いづらいという意見もあったが、私はこの材質がこのクラスのガス器具には最適だと思う。



■今回の+do調理体験会では東京ガスのスタッフの大勢の方々に大変お世話になりました。ありがとうございました。
また体験会の後半は試食と活発な意見交換の場を設けることができました。やはりどんな道具も実際に使って試してみること・・・このことの大切さを改めて知ることができました。 締めくくりに参加した皆さんに、この+doを実際に自宅で使ってみたいかどうかと言う質問には2/3の方が使ってみたいという結果となりました。
■All About Special 住宅設備特集~キッチン編の中でもピピッとコンロ+doをとりあげています。
■ピピッとコンロ+doの専用サイトに詳細案内があります。そちらもご覧ください。
■1ページ目の写真は東京ガス広報部から提供いただいたものです。2ページ目の写真は黒田が撮影したものです。

前ページでは、ピピッとコンロ+do本体の詳細をご紹介しています。

(C)Nov. 2006 Copyright HIDEWO KURODA KITCHEN SYSTEM LABO.INC.

 

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