キッチン/ビルトイン機器・選び方

IH調理体験会と最新クッカー紹介

東京電力の協力で、オール電化住宅の基本を学び、IHクッカーを使った調理体験会を開催しました。その報告と最新ハイエンドIHクッキングヒーターを紹介します。

執筆者:黒田 秀雄

東京電力
オール電化住宅&調理体験会

先日、東京電力の協力でオール電化住宅の基本を学ぶのとあわせて、IHクッキングヒーターを使った調理体験会を開催しました。「NPO HOTNETキッチンを考える会」と「キッチンデザイナー・クロスミーティング委員会」のキッチンデザインや設計に携わる14名のメンバーが参加しました。
まず「オール電化住宅とは?」というレクチャーを受けたあと、最新の「エコキュートシステム」、「床暖房システム」などの展示を見学し、その魅力の一端に触れることができました。
引き続いて、最新のIHクッキングヒーターを使った調理を参加者全員で体験しました。この施設にはアイランド型の大型キッチン(1シンク+2クッキングヒータ)が2セット並列に並び、壁面には輸入IHクッカーと電気オーブンとの組合わせも体験できるようになっています。
今回の記事では、2ページ目に各社最新のハイエンドIHクッカーをご紹介しています。


最新IHクッカーを使いこなす

東電テーマカラーの真っ赤な壁の向こうには、バックヤードキッチンがあり、下ごしらえ等の調理作業や後片付け作業がスムーズにできるようになっています。

いよいよ、調理体験のスタートです。普段殆どのメンバーはガス調理しか体験していないので、少々緊張気味のスタートとなりました。

まず、フライパンの使い方についてレクチャーを受けます。この二つの会の参加メンバーは20代から60代まで幅広いのが特徴で、これからの人生設計とキッチンのあるべき姿には人一倍関心の高い人達ばかりです。料理の先生の言葉を一言も聞き漏らさないように真剣に聞いています。

松下の最新型IHクッキングヒーターは、従来の魚焼きグリルと違って引出しが大きく奥まで引き出せるため網の取り出しも楽になり、細かい配慮が嬉しいクッカーです。又グリルの排気は触媒を使って臭いや煙を殆ど出さない点も魅力です。

こちらのクッカーでは天ぷらの準備ができたようです。IHのガラストップは熱くならないので、このように天ぷら粉や揚げる食材をトップの上に置いておくこともでき、調理台のスペースが広々と使えます。

野菜の一串揚げは180度の適温になったら軽くコロモをつけて、ひと串ずつ入れコロモが固まるまでしばらく手を放しません。頃合いを見て次の串を順に入れてゆきます。

こちらのクッカーでは、とりの唐揚げが始まり、天ぷら料理の注意点を教わります。実際に使っている私の体験では、IHの良さは温度設定がデリケートにできることは当然として、調理中に飛び散った油を調理中に手入れできることです。暖かいうちにサッと拭き取ればいつまでも綺麗にトップを維持できるメリットはこれからのキッチンにとって大きな魅力です。

次はチャーハンづくりです。ガスクッカーとの大きな違いが中華鍋を使ってアオリながら加熱する方法です。IHの場合はトップ面から鍋がしばらく離れると電源がオフになりますが、鍋を瞬間的に離すアオリは可能です。ただ乱暴に鍋を振るとガラスのトップ面に当たって不快な音が出るためお勧めできません。IHを使って材料を混ぜ合わせるには、写真のように両手に木べらを持って万遍なくかき混ぜれば充分にアオリと同じ効果を発揮できます。

揚げたて、焼きたての食べ物の美味しさは格別ですね!体験会の始まった頃の緊張が段々ほぐれて和やかな雰囲気の中で、次々と質問が飛び交います。

11時から始まった調理体験会は丁度昼過ぎには5品の調理を終えて、ゆったりとしたテーブルを囲んだ昼食会と内容の濃い意見交換会を楽しませていただきました。今回の貴重な体験調理会にご協力頂いた東電スタッフの方々に厚く御礼申し上げます。
東京電力IHクッキングヒーターの公式サイト「Switch!もご覧ください。


次のページでは、各社最新のハイエンドIHクッカーの特徴をご紹介します。

(C)Dec. 2006 Copyright HIDEWO KURODA KITCHEN SYSTEM LABO.INC.

 

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