キッチン/ビルトイン機器・選び方

バイオ式生ごみ発酵消滅機・シンクピア登場(2ページ目)

キッチンから出る生ゴミ処理は主婦にとっても一番の悩みの種でした。新登場のシンクピアはそんなキッチンの救世主です!!

執筆者:黒田 秀雄

24時間で生ゴミが消える
バイオ式生ごみ発酵消滅機「シンクピア」

シンクピアの取付け工事は、まず今までのゴミ収納排水トラップを取り外します。30年近く使ってきた旧伊奈製陶(現INAX)の鋳物ホーローシンクですが、まだまだ現役です。



手前に置かれたのがシンクピアの本体と、右手にトラップバスケットと蓋が見える。本体の外形寸法は238W×433D×403Hで、丁度シンク下に納まる寸法だ。最近のシステムキッチンの引出し式キャビネットの場合は、引出しキャビネットの一部改造が必要となる。また「シンクピア専用設計のシステムキッチン」も準備されている。


取り付け工事に並行して、シンクピアの心臓部ともいえる「バイオスター」と呼ぶ、微細な穴の空いたカプセルの中に、生ゴミを分解する「シンク・ザイムSP-100」の液状バイオ菌を定着させる作業をおこなう。発泡樹脂のトロ箱の中にバイオスターとシンクザイムSP-100と水を加えて、よく撹拌しておく。


本体取付けはスムーズに終了。本体奥に食器洗い機用の給排水管が横切っているので、本体の向きは横置き設置となった。正面の運転ランプが見えにくいが、全自動でスイッチに触れることはないのでこの設置でも問題なし。


本体設置が完了したら、準備しておいた「シンクザイム SP-100」を定着させた「バイオスター」を排水口から投入し、運転ボタンを押す。15wのモーター回転音は耳をそばだててもほとんど聞こえない。モーターは1時間に4回、5分間だけ生ゴミとバイオスターを混ぜるために、ゆっくりと回転するだけなので、消費電力も250円/月程度と主婦にとっても嬉しい省エネ機械だ。



シンク下に設置した状態。左に見える袋ナットはダブルシンクの場合の接続口となる。


バイオ式生ゴミ発酵消滅機の基本性能を、都庁推奨機関で計測したCODデータによると下記の通りです。

 
BOD(mg/L)
COD(mg/L)
SS=浮遊物質(mg/L)
原水
500
480
450
処理水
25
16
6

※原水とは「うどん100g、パン魚肉ソーセージ101g、野菜300g、果物(みかん)161g、生魚2匹110g、白菜100gの6種の試験体を投入し、直後の排水濃度を計測した数値。
※処理水とはシンクピアから出る排水を、1時間おきに24回集水したものを、撹拌して計測した数値。
※CODとは水の汚れを計る目安としての、水中有機物量でこれを表すのにBODやCOD、そしてSSが使われます(有機物には台所や洗面浴室からの排水、家畜のし尿などがあります)。
※余り知られていませんが、キッチンから出る生ゴミの中でも、みそ汁の残りと鍋物の残り汁のBODやSSは上の数値を上回るような高濃度だそうで、一般家庭ではそのまま排水することが多いが、シンクピアでは排水すべてをバイオ処理するため、非常に優れた生ゴミ処理機であることが分かる。


(C)Nov. 2007 Copyright HIDEWO KURODA KITCHEN SYSTEM LABO.INC.

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