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ミラノ空間を楽しむ・心地よいモダン派

ミラノの高い感性を取り入れた室内は、ビジュアルだけでない“ほんもの”の生活を感じさせます。ミズラ・エメのアートディレクターである、マウロ・リッパニーニ氏がデザインしたモデルルームを探る第三弾です。

菅野 民子

執筆者:菅野 民子

インテリアスタイル実例ガイド

ナチュラルオークの心地よさが感じられるモダンなリビングルーム

ナチュラルオークが爽やかさを生むモダンなリビングルーム

「ミラノ空間を楽しむ」の第三回目は、MAURO LIPPARINI(マウロ・リッパリーニ)氏が提案した4タイプ仕様から、ナチュラルオークTypeのリビングルームを紹介します。日本のデザイナーがコーディネートしたモデルルームです。

上記の写真:バルコニーに面する壁面を大きく開けた窓から日が差し込み、開放的で明るいモダンなリビングルームになっています。センターテーブルのナチュラルオークをベースにブルーと茶を使いベーシックにまとめています。パーソナルチェアのオリーブイエロー色がポイントとして目をひきます。


カーテンのドレープはブルーの無地とブラウンの切り替えが大胆なデザインになっています。しっとりした中にもカジュアル感があり、ナチュラル空間にパンチを効かしています。オリーブイエローの椅子に置かれたカーテン生地で作られクッションも印象的です。



ライトな素材は“ほんもの”嗜好

玄関ドアを開け、大理石が敷き詰められたエントランスホールに足を一歩踏み入れると、リビングルームのガラスの壁を通してベランダからの光が差し込んでいるのに驚きます。廊下とリビングの間仕切りは分厚い壁ではなく、布を挟み込んだガラスのスクリーンになっています。そのために、エントランスホールに続く廊下とリビングルームが一体となり、人の気配をさりげなく感じることができると共に圧迫感がなく、リビング空間が広々と見えます。


リビングから玄関に通じるドア。ドア枠がなく、天井と床に直に接触していて、非常にシンプルで美しいホワイトオークのドアです。ドアの引き手もシンプルで使い勝手がよいものです。



エントランスホールに貼られた大理石の床がリビングルームの中まで続き、一体感がうまれています。フローリングはアメリカンチェリーの無垢材が使われています。生成調の布が挟まれたガラスの間仕切りは、光を分散し、なおいっそうリビングルームをやさしい光で包み込みます。ガラスを支えているスリムな枠が大きなドアも支えていることに驚かされます。ドア金具の機能が優れていることも、このモダンな空間を作り上げている重要な要素になっています。


次ページは、「ダイニングコーナーはナチュラルテイストの収納がたっぷり!」に続きます。
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