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夢のインテリア「ペネロップ」in Biennal

ルーブル美術館で開催された「ラ・ビエンナーレ2006」では、デザイナーたちの祭典「ペネロップ展」も同時開催されていました。ファンタジックなインテリアをお楽しみください。

菅野 民子

執筆者:菅野 民子

インテリアスタイル実例ガイド

「ラ・ビエンナーレ」で開催されたペネロップの空間提案。by Gerord de Leotoing

フランスのボランティア団体「ペネロップ・アソシエーション」をご存じですか。

第二次世界大戦で夫を失った婦人たちを救うために、自宅で手軽にできる刺繍の仕事を斡旋し、経済的自立を援助する団体が「ペネロップ・アソシエーション」です。この経営は社会的地位の高い女性や、経済的に恵まれた環境にある女性たちがボランティアで、リネンの仕入れから、注文の受発注、在庫管理まで事務的な側面をサポートしています。

ペネロップ展の始まりは、インテリアデザイナーたちがペネロップのためにデザインを提供し、その刺繍されたリネンを中心に食空間を展覧会の形で見せようと、1972年にパリで開催されました。名もない女性たちの精巧な手仕事は、今ではフランスの最高級のリネンを表す代名詞として「ペネロップ」はステータスになっています。

リネンの刺繍を見せるための「ペネロップ展」は、テーブルコーディネーションだけでなく、フランスの装飾の歴史のすばらしさや、インテリアデザインのエッセンスを学ぶことができる貴重な展示会になっています。深さをほぼ毎年、世界の一都市で開催、日本でも過去6回開催されています。今回「ビエンナーレ2006」において、同時開催されていました。今回のテーマは「art of living」、デザイナーやデコレターが描く独創的でファンタジックな空間をレポートしました。


by Gerard de Leotoing

3メートルはあるかと思われるmarriageのため大テーブル。上の写真でテーブルに掛けられたクロスの前面刺繍に注目してくださいね。キンレンカの葉は直径30センチもあります。



壁面に施された騙し絵は、楽しく、華やかですね。鮮やかなオレンジの壁面はキンレンカの花の色です。


壁に貼り付けられているのはプレート。



次ページは、「パリの一流デザイナーたちが創るペネロップのための空間」に続きます。
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