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いつでも愛車とガレージを眺められる家(2ページ目)

梅雨明けも間近。できることなら1年中、雨や寒暖に左右されることなく、愛車とガレージを家の中に居ながらいつも感じられる住まいがあったら……。そんなニーズに応えた最近の住宅商品例を紹介します。

河名 紀子

執筆者:河名 紀子

家づくりトレンド情報ガイド

愛車は大切なファミリーの一員

ワンダーデバイス
木肌の壁に囲まれたガレージフェイスがナチュラル(ガレージハウスな家トリムフェイス)
ログハウスをはじめとする個性派住宅を供給しているアールシーコアは、リニューアルブランド「BESS」シリーズの一つである都市型住宅「ワンダーデバイス」を今春フルモデルチェンジし、驚きに満ちた毎日を創りたくなる装置としての家を提案。テーマは「ラフ&スマート」。荒削りだけど、芯が通っていて暖かみがあって、媚びない……そんな暮らしを自分仕様にカスタマイズできる住宅です。

6つのスタイルは暮らし方に合わせて「キッチンセンターの家」、ショップのような「おみせな家」、秘密の場所で企みをする「タクラミストの家」、子どもも犬も自転車も一つの空間で遊べる「大土間の家」など、まるで光景がイメージできる多彩な提案がされており、この一つに「ガレージハウスな家」があります。

雨でも自然光の中でガレージ作業ができる!

ベス
外壁は愛車の背景。白い車がグレーによく映える(同上商品ファントムマスク)
「リビングでうっとり眺めていたいのは、大画面テレビではなく、自慢の愛車。ガレージにいるとき向こうに見えるのは家族の顔。どっちも大切なファミリーだからいつだって近くに感じていたい」(同社カタログコピーより)。確かに、クルマ好きならこんなふうに感じている人は多いのではないでしょうか。

それを可能にすべく、「ガレージハウスな家 トリムフェイス」では、LDKと15畳の広いガレージスペースをガラス窓でつなぎ、ガレージにいるときもリビングにいるときも愛車と家族をそれぞれ感じることができます。一般にガレージの中は暗く閉ざされたイメージですが、ガレージ入り口の戸を大開口のフルオープンサッシュのガラス戸にすることで、外からとLDKからのニ方向から明るい自然光が入り、雨でも屋外にいるときのような雰囲気で作業できます。

「当社ではニーズに応えての商品開発ではなく、逆にニーズを生み出す商品づくりをめざしています。一般にガレージハウスというと、富裕層向け注文住宅といったイメージがありますが、BESSではそれをリーズナブルな企画型で実現しました。個性的なBESSの家に似合うガレージが少なかったので、『じゃあ家を一緒に作っちゃおう』ということになったんです」と同社MT企画室。ガレージが一つの住宅商品を生み出した形ですね。

細部から始まる最近の家づくり

バーベキュー
「テラスでバーベキューを楽しむ」ことから家づくりを考えてもいい
住宅余りの時代と言われています。「一世帯に一戸」という数の面からみれば、日本の住宅は足りているのかもしれません。しかし、細分化しニッチ化する消費者のこだわりに100%満足できる家という意味では、各種調査をみても十分ではない気がします。「もう買ってしまったから」「売っているのは3LDKしかないから」という、ある意味ハコにはめられた生活を余儀なくされ半ばあきらめているのが、多くの日本人のホンネではないでしょうか。

ガレージで休日を楽しみたい。自分だけの隠れ家で企みゴトをしたい。そんな細部に対するこだわりと想いが、「量から質へ」の時代に風穴を開けてくれるのかもしれませんね。
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