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副業、自給自足…不況サバイバル住宅(2ページ目)

「低価格」だけでなく、100年に1度を逆手にとった不況対策住宅も登場。実物資産として資産価値の目減りを防ぎ、副業収入ができたり、自給自足でサバイバルできたり……そんなユニークな提案を紹介します。

河名 紀子

執筆者:河名 紀子

家づくりトレンド情報ガイド

究極!サバイバルのために田園に住む

田園イメージ
自給自足できる畑付き田園住宅は究極のサバイバル住宅?(写真はイメージ)
そして最後の4つ目が、これまたユニークな「究極のサバイバル田園200年住宅」。「不況時のリスクは職を失うこと。ゴルバチョフ政権下でソ連が崩壊した際、ロシア人はダーチャという畑付き住宅に住んでいたため、経済混乱が少なかった」と同社。日本人も田園地帯に畑付きの住宅を建て、自給自足を実践すれば、残留農薬の心配もないし、家計負担も大幅削減できるとしています。
山武の杜
ミサワホームインターナショナルの千葉県・山武にある分譲地には、田園さながらの住宅風景が広がる

同社は、まさに郊外の田園住宅をイメージする千葉県山武市の「さんぶの杜」に独自の展示場を持っていますが、昨年9月の発表会には1,400名もの来場者があり、「田園住宅への潜在的な憧れや需要があることが実証された」と同社。現在、全国のHABITA提携企業とともに346宅地で「田園住宅」を訴求しているそうです。

田園・二地域居住は非常時のリスクヘッジにも?

URチラシ
ふるさと暮らしやU・Iターン居住は意外と不況サバイバル暮らしにもなる?(写真は都市再生機構のチラシ)
「世界同時不況と言われる中、住宅の建て方にも大きな発想の転換が必要。一般に、不況下では資産を実物資産として保有することが最良の方策。当社では現在の資産価値はもちろん、将来も再利用できる大断面木材を大量に使うことで、将来にわたって持続できる資産価値のある住宅を提案。この不況下でも建て時を逃すことなく、家を建てることをおすすめします」(同社リリースより)

国や国土交通省も以前より「優良田園住宅整備促進法」、最近では「二地域居住による豊かな暮らし」を政策として進めています。一時は「別荘やセカンドハウスなんてお金持ちだけの話」「定年後、悠々自適に暮らせるシニア世代の話」とあまり普及してこなかったのが実情ですが、図らずもこの不景気で「生活や都市災害のリスクヘッジ」というセーフティネット的側面から、田園住宅や二地域居住が再びクローズアップされるかもしれませんね。

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