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フィンランド[3] トイレで納得デザイン力

「トイレを見ればセンスがわかる。」これ、私の持論?です。ホテルやレストラン、美術館などのトイレは必見。フィンランドで見つけたのは、有名食器メーカー「アラビア社」の機器でした。

岩間 光佐子

執筆者:岩間 光佐子

住まいの設備ガイド

ホテルやレストラン、美術館などのトイレは、絶対見のがしてはダメ。空間のコーディネートはもとより、衛生陶器のデザインや置いてあるグッズまで、いろいろと参考になるんです。今回は、フィンランドで見つけたトイレをご紹介します。ヒントになることがあるかも?

 
「北欧デザイン」を発信しつづける国だけあって、絵画や彫刻などのファインアートを展示する美術館ばかりではありません。家具や食器、テキスタイルなどを収蔵する「アート&デザイン美術館」はヘルシンキ中心部にあります。古めかしい建物をモダンにリフォームした展示室は、光を豊かに取り入れ、ゆったりと鑑賞することができます。

 
この美術館のトイレは地階。そっけない扉を開けると、ダークブラウンの大きなドアが並んでいるのが目に入ります。ドアノブは見当たらず、扉自体に取っ掛かりを持たせ開閉する仕掛け。衛生設備は金属を用いたシンプルモダン、そして洗面も同様の金属製。直線的な水栓金具がシャープな雰囲気を出しています。「白木使いのナチュラルな北欧デザイン」という私の常識を破るものでした。家具などでも最近見られる「金属+木」の組み合わせ、使い方次第ではこんなにセンスのよい空間になるんですね。

 
食器好きの方ならご存知の「アラビア社」。北欧デザインの中でも有名なメーカーのひとつです。本国フィンランドでは高級食器はもちろん、普段使いの食器もアラビア社のものが使われているようで、カジュアルなレストランでもロゴ入りのカップやお皿が出て来ました。でも、まさかトイレまで作っているとは?!デザイン的にはとってもシンプルで、機能を重視していることがわかります。私がみかけたのはホワイトだけでしたが、押し付けがましくないプロポーションに好感が持てました。

 
ヘルシンキでの宿泊は、ちょっと(かなり?)奮発して、サービスもインテリアも一流の高級ホテルに。2年ほど前にリフォームされたインテリアは、伝統的な部分と近代的な部分があいまって、居心地のいい空間を生み出していました。部屋のサニタリーは、バスタブと洗面、トイレ、そしてシャワーブースがひとつの空間にレイアウト。モノトーンの空間の中に、水栓金具のシルバーが印象的です。壁に凹みをつけたガラスの棚は照明を用いて印象的に仕上げています。ガラスや鏡を用いることで、空間に広がりが生まれる、といういいお手本ではないかと思いました。

 
壁の腰の高さとバスタブや床の縁に、グレーの石を回してアクセントをつけ、後はホワイトで統一、鏡や照明使いと共に広がりを強調しています。水洗金具を始め、タオルハンガーなどのアクセサリーはシルバーで揃え、タオルや石鹸等のグッスはホワイト。このように色味をおさえることが、シックなコーディネートの基本かも知れませんね。さすがに便座の高さは少し高めで私には使いにくかったけれど・・・。トイレは見た目も高さも重要ですよ。

 
最近日本でも、木製のものやカラフルな便座を見かけるようになりました。欧米では普通のことなのか、街角のウィンドウで見かけた便座です。漢字がデザインされているのが面白いのでご紹介します。

たかがトイレ、されどトイレ。もっと自由な発想で、楽しい空間づくりをしてみてはいかがでしょうか?さまざまなところに空間づくりの参考になる場所があります。ぜひぜひ、旅行の際には、トイレチェックを忘れずに!

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ちょっとひとやすみ♪ 旅行記・エッセイ
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