住宅設備・建材の選び方/住宅設備・建材選び

ペットと快適に暮らすための壁材&天井材の選び方

ペットも心地よく過ごすことができる住まいとするためには、内装材選びにも注意が必要です。ここでは、ペットに配慮した壁材や天井材の種類や特徴、選び方のポイントをまとめました。

岩間 光佐子

執筆者:岩間 光佐子

住まいの設備ガイド

壁材や天井材によっても快適さは大きく変わる

ペットと暮らしを共にし、室内で一緒に過ごす、という家庭も多くみられるようになりました。新築を機に、ペットも心地よく過ごすことができるプランとしたり、ペットと快適に暮らせるようにリフォームする、というケースも増えているようです。最近では、設備や建材メーカーからも、ペットが心地よく過ごすことができるアイテムなど、さまざまな提案がみられます。

特に、壁材や天井材などの内装材は、家族みんなの心地よさに大きく影響するもの。ペットとの暮らしに適した性能を持つタイプも多くみられ、それらの特徴は、傷や汚れに強くお手入れのしやすい性能を持つものと、空気環境を整え快適さを保つものに分けることができるでしょう。

壁材は引っかき傷や汚れに強いタイプを

壁材を選ぶ際に注意したいのは、引っかき傷に強い素材を選ぶこと。たとえば、クロスであれば、特殊な加工により、ひっかき傷や爪研ぎにも強い性能を持たせたタイプがありますし、撥水加工などを施すことで、汚れが付きにくく、汚れても簡単に拭き取ることができるものもみられます。実際に、機能性をショールームなどで確認し、デザイン面も合わせ選ぶことが大切でしょう。

傷に強い特殊強化化粧シートを採用した壁材。ペットによる引っかき傷に強い壁材。[壁パネル・腰パネル/Hapia basis(ハピア・ベイシス)]undefinedundefinedDAIKENundefinedhttps://www.daiken.jp/

傷に強い特殊強化化粧シートを採用した壁材。ペットによる引っかき傷に強い壁材。[壁パネル・腰パネル/Hapia basis(ハピア・ベイシス)]  DAIKEN


腰壁を設けるプランも。傷つきにくい部材を用いて

ペットが過ごすスペースの壁面は、床から腰の高さくらいまでが傷つき汚れやすいので、腰壁(腰の高さ程度に張る、他の壁と別の仕上げのこと)を用いたプランも向いています。傷がついたり汚れてしまった場合、その腰壁部分だけを張り替えることができるのもメリットでしょう。建材メーカーの商品には、特殊強化化粧シートなど、爪のひっかきキズにも強い表面加工を施した素材も揃っています。

また、ペットがすり寄っても汚れにくく、ひっかき傷などに強い、壁や廊下のコーナー角用の部材なども。抜け毛やホコリが溜まりにくい形状の巾木を用いれば、掃除もしやすいでしょう。

空気環境にも配慮した機能性壁材も充実

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調湿、脱臭、有害物質の吸着の3つの機能を持ち、快適な空間を生み出す。 [エコカラット] LIXIL
 

ペットを室内で飼っている場合、部屋にこもる臭いは気になるもの。特に、来客を迎える玄関やリビングなどでは、空気環境にも配慮することも大切です。また、ペットにとっては、室内空気の乾燥、カビやダニの原因となる湿気にも配慮が必要でしょう。

メーカーからは、臭いを吸収する機能や消臭機能、湿度を調整する機能をもった壁クロスや建材、タイル、珪藻土などがみられます。ペットのニオイの元となる成分などを吸着し、不快な臭気を軽減するものなど、プランニングに合わせて用いてもいいでしょう。もちろん、間取りに適した通風計画や効果的な換気プランが必要なことは言うまでもありません。

天井材は、調湿性や音を吸収する性能を持つタイプも

壁材だけでなく、天井材にも機能を持たせた商品がみられます。たとえば、鳴き声が室内で反響し、耳障りに感じる場合は、吸収性があり音の響きを整える天井材を用いても。商品によっては、天井近くに留まりがちな臭いを吸着、消臭するタイプ、調湿機能を持つタイプも揃っています。それぞれ間取りや空間のつくり方などにも関わるので、設計担当者に早めに相談をすることがポイントです。

調湿性能、吸音性能を持ち、気になる反響音も抑える。ペット臭なども吸着し、臭いを抑える。[ダイロートン健康快適天井材undefinedクリアトーン12S]undefined DAIKENundefinedhttps://www.daiken.jp/

調湿性能、吸音性能を持ち、気になる反響音も抑える。ペット臭なども吸着し、臭いを抑える。[ダイロートン健康快適天井材 クリアトーン12S]  DAIKEN
 

室内飼いに適した内装材は、各メーカーから多くの提案がみられるようになりました。ショールームでも、ペットに対応した素材を展示するコーナーなどを設けているところもあります。適する内装材の取り入れ方は、ペットの種類などによって異なりますし、住宅全体のプランニングによっても変わってくるもの。新築やリフォームの際には、早めに設計者に相談することが大切でしょう。


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