キッズデザインのマーク。今年は第3回目。
キッズデザインのマーク。今年は第3回目。
今年で第3回目を迎えた「キッズデザイン賞」(主催:特定非営利法人キッズデザイン協議会、後援:経済産業省)。子どもたちの安全・安心と健やかな成長発達に役立つデザインを顕彰するもので、子ども用の製品やサービスをはじめ、目に見えない「もの」や「こと」まで広い範囲が対象となっています。

今回は受賞182作品の中から「子どもの家庭内事故を防ぐために役立つアイデア」をピックアップしてご紹介します。

浴室の事故防止アイデア

浴室で発生する子どもの事故には、転倒による打撲や溺水などがあります。これらの事故防止のためのデザインをご紹介します。

■hairo(はいろ)…クリナップ【金賞受賞】
親子が安心して入浴できるhairo(はいろ)
親子が安心して入浴できるhairo(はいろ)(画像提供クリナップ

2009年キッズデザイン賞で金賞を受賞したこの製品には、親子が安心して入浴できるバスルームをコンセプトに、滑りにくい洗い場や浴槽、アレンジ自在な収納など、いろいろな工夫が盛り込まれています。その中でも特に目新しいのがシャワー水洗の位置を動かせるフリーテーブルです。

現在出ているユニットバスは、シャワーフックが壁や固定テーブルに固定されていることが多く、大人がシャワーを使うときは壁と向き合うようになるため、子どもが背後や浴槽内にいる時死角になってしまいます。

そこでこのhairo(はいろ)では、イスやテーブルとして使える「フリーテーブル」を考案し、そこにシャワーフックをつけました。そしてシャワーの手元スイッチで吐水、止水ができるようにしたため、シャワーを使用する場所が自由になり、例えば浴室内で子どもと向き合って目を離さず体を洗うことを可能にしました。

子どもと向き合ってシャワーが使えることが特徴。
子どもと向き合ってシャワーが使えます(画像提供クリナップ)。


フリーテーブルは大小二つの組み合わせになっていて、テーブルやイスとして自由に使えます。使わない時は二つを組み合わせてコンパクトに収納できるので、浴室内はすっきりします。

■システムバスルーム用チャイルドロック…トステム・INAX【商品デザイン部門賞受賞】
脱衣室側の手が届きにくい位置に取り付けられたチャイルドロック
脱衣室側の手が届きにくい位置に取り付けられたチャイルドロック(画像提供:トステム)。
親が目を離したすきに浴室に入り、誤って浴槽に落ちて溺れる子どもの事故も後を絶ちません。そのような事故の発生を防ぐために開発された、浴室ドア用チャイルドロックです。

子どもの手が届かない位置で、かつロックをかけたい背が低い人が背伸びしなくても届く位置を検証してロックが取り付けられています。

このチャイルドロックが搭載されるのは、トステムとINAXが共同開発した戸建て用システムバスルーム向け「キレイドア」です。

「チャイルドロック」を搭載したINAX・トステム共同開発商品『La・BATH・TASTE(ラ・バス テイスト)』
「チャイルドロック」を搭載したINAX・トステム共同開発商品『La・BATH・TASTE(ラ・バス テイスト)』(画像提供:トステム)。

このドア本体にはカビの発生を抑えるパッキン、お掃除しやすい構造の採用と工夫が盛り込まれ、チャイルドロックと併せて子育て中の親の家事支援になっていると評価されました。

それでは次のページでキッチンの事故防止に役立つアイデアを見てみましょう。