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家づくり講座12:家づくりにかかる費用(2ページ目)

家づくりにかかる総費用は、「本体工事費」「別途工事費」「諸経費」の3つの要素で構成されています。依頼先や立地条件などによっても多少異なりますが、それぞれ具体的にはどういった費用なのか?

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド

「別途工事費」


本体工事だけでは、まだ住める状態にありません。実際に人が暮らせる状態にもっていくためにかかる費用が別途工事費です。具体的には、外からの水道管の引き込みや排水工事、ガスの配管工事、カーポートや門扉といった外構工事、冷暖房工事などの費用です。その他、建てる前に行った解体工事費も含みます。

<別途工事の概要>
解体費既存建物のある土地を購入した場合は必要になります。一般の木造住宅解体の場合、m2あたり約1万円前後が目安です。
※最近では、建築廃材の廃棄コストが高くなっているため要注意。
地盤調査費敷地の地耐力を調べるための調査費です。コストは、一般的なスウェーデン式サウンディング方式で約5~7万円。より正確なデーターが期待できるボーリング試験(標準貫入試験)では約20万円前後です。
地盤改良工事費地盤調査の結果、一定以上の強度が得られなかった場合は、地盤の強度を高めるための地盤改良工事を行う必要があります。
外構工事費隣地境界のフェンスや塀、門扉、アプローチや屋外駐車場、庭の造園費や植栽の費用など、建物の外まわりの費用全般を指します。
照明器具工事費こちらは、本体工事費に含まれていることもありますので、見積書のチェックが必要です。
※洗面室や浴室などの水まわりの照明器具のみ本体工事に含むといったケースも多いので要注意。
カーテン工事費各部屋のカーテンやブラインドなどの工事費です。カーテンレールなどの費用も含みます。
空調工事クーラーなどの冷暖房器具費、配管や取り付け工事、本体工事費には含まれていない特殊な設備工事の費用です。種類によっては、コスト的に大きな負担となる場合もあります。
屋外設備工事費建物外部の電気配線や給排水配管工事、門やアプローチ、庭、屋外駐車場の照明といった電気工事費などです。
引き込み工事費上下水道や電話、CATV、通信回線などの引き込み工事費です。上下水道の引き込みについての負担金は、自治体によって決まっていることが多いです。



「諸経費」


家を建てる際に、建築やローンに伴うさまざまな手続きが必要です。例えば、建築確認申請、各種登記、住宅ローンなど。これらの手続き費用や税金の他に、引越し代などの工事費以外にかかるものが諸経費に含まれます。

諸経費の中身はこちら。
本体工事費以外にかかる費用は?




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