不動産売買の法律・制度/不動産売買の手続き

共働き夫婦の住宅購入は危険!?(2ページ目)

住宅購入の契約などをめぐるトラブルは残念ながら後を絶ちません。とくに共働きの夫婦が……!? 実際に相談を受けたり聞いたりしたトラブル事例から感じたことをもとに、その原因や対策を考えてみました。(2014年改訂版、初出:2004年1月)

執筆者:平野 雅之


住まい選びでは妻が主役のことも多く、夫は「住めればいいや」「何とかなるさ」とのんびり構えていることもあるでしょう。

妻が専業主婦ならそれが許されるかもしれませんが、お互いに外で忙しく働いていると……。


時間が足りない!

住宅を購入するためには、物件の選択・検討、あるいはそれ以前の基礎知識の習得において十分な時間が必要です。ところが夫婦そろって働いていると、住宅のために時間を割くことが困難になってきます。

第三者から「物件の現地は朝昼晩、平日・休日にそれぞれ見ること」とアドバイスされたところで、そう簡単には時間を作ることができないでしょう。

女性

住宅選びには時間の余裕も必要

「賃貸よりトク」と聞いて勢いで買ってしまったけれど、契約が終わってから冷静に考えてみたら不満なところだらけ、という後悔に起因するトラブルも少なくありません。

また、時間が足りないことは不動産会社の営業担当者との意思疎通の欠如や契約前後における連絡・確認不足の原因ともなりかねません。

さらに、不動産会社側に悪意や重大なミスがあったときに、つい見逃してしまう原因ともなるでしょう。もっとも、そのようなときは不動産会社側を責めるべきですけどね。

夫婦のどちらも仕事が忙しいケースでは、あらかじめ1年間の計画を立て、比較的時間が自由になる時期、有給休暇の取りやすい季節などに集中的な物件探しをすることが必要かもしれません。

それがどうしても無理な場合には、物件探しよりも先に「本当に信頼できる不動産会社(媒介業者)の営業担当者探し」をして、物件の選別段階からある程度任せてしまうのもひとつの方法です。もちろん、そのためには綿密な打ち合わせが前提となります。


分かったつもり、分かったふり

妻が会社で役職に就くなど部下を抱えるような女性であればあるほど、営業担当者の説明に対して素直に「分からない」といえない傾向もあるようです。まるでそれが恥ずかしいことでもあるかのように……。

しかし、どんなに優秀なキャリアウーマンであっても、不動産については分からなくて当たり前です。事前に勉強したとしても、そう簡単にすべてが分かるような世界ではありません。

同じ質問を繰り返したとしても何ら恥ずかしいことではありませんから、十分に理解できるまで何度でも聞いてください。

なお、営業担当者がお客さまに対して専門用語や業界用語、略語を駆使して説明をしたのであれば、悪いのはその営業担当者でしょう。その営業担当者自身が、本当の意味では理解できていない証拠です。

よく分かっている営業担当者なら、お客さまが理解しやすい言葉に置き換えながら説明してくれるはずです。もちろん、置き換えのできない用語もありますけどね。

くれぐれも「分かったつもり」や「分かったふり」はいけません。また、仕事で疲れた身体のまま、たまの休日に物件見学に出掛けると途中で疲れきってしまい、妥協のラインが急に低くなったり、思考停止に陥ったりするケースもあるようですからご用心!


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