2/2 寝室に赤は○or×？色には不思議な力がある [インテリアコーディネート] All About

色で大きさが変わる？

同じような洋服なのに、色によっていつもより細く見えた、或いは太って見えた経験はありませんか。色には、膨張したり収縮して見える色があります。

膨張する色・・・明度の高い色は大きく広がって感じる。【ペールトーン／白など】
収縮する色・・・明度の低い色は小さくしまって感じる。【ダークトーン／黒など】

【収縮色ＶＳ膨張色】
左側２色が収縮色／右側の２色が膨張色　　　

白いソファは、その実際の寸法以上に大きく見えることも。レイアウトのときには注意をして。（写真：センプレ）

例えば、同じ大きさのソファでも色によって大きさの感じ方が変わります。狭い部屋に大きく見える白のソファを置くと窮屈に感じることもありますから、セレクトのときには寸法だけでなく、見え方も考慮するようにしましょう。

色で距離が変わる？

街中でぱっと目に入ってくる看板は赤や黄色のことが多くありせんか。同じ位置にあるはずなのに、色には近くに感じたり遠くに感じたりする色があります。

進出する色・・・暖色は距離が近く感じる。【赤／橙／黄など】
後退する色・・・寒色は距離が遠く感じる。【青／青緑など】

【進出色ＶＳ後退色】
鮮やかな黄色が一番手前に見えます。　

窓の外にある真っ赤な椅子が実際の距離より手前にあるように感じます。

インテリアコーディネートの際に、進出色を壁紙など広い面積のところに使うと壁が迫ってくるように感じて、部屋が狭く見えますから注意しましょう。反対に、進出色をインテリアコーディネートのポイントとして使うと、ぐっと目に飛び込んできますのでアクセントとしての効果も高くなります。

色でドキドキする？

スペインの闘牛で使われる布には鮮やかな赤が使われています。実はこれ、牛を興奮させるためではなく、観客を盛り上げるためなのはご存知でしたか。色には、見ているだけで興奮する色や落ち着く色があります。

図：沈静色ＶＳ興奮色
左が落ち着く色、右がどきどきと興奮する色　　　

刺激的な赤を寝室に使うときには注意が必要！寝た姿勢では目に入りにくい場所＝ベッドカバーに使った例です。

赤はアドレナリンの分泌を高め脈拍が増し、反対に、青はアドレナリンの分泌を抑え脈拍を低下させるといった生理的な影響があるといわれています。ですから、ゆっくりと休む寝室や、集中したい勉強部屋には沈静色を中心にインテリアコーディネートをするとよいでしょう。しかし、インテリアのイメージで赤や黄色といった興奮する色を使いたい場合もあります。その際には、目につきにくいインテリアアイテムに使う、分量を抑えて使う、刺激が弱い低彩度の色を用いるといった方法をとるとよいでしょう。

いかがでしたか。色には実に様々な力があります。この力を上手に利用して、より一層快適なインテリアコーディネートをしていきましょう。このシリーズでは、複数の色同士による見え方への影響についてもお伝えする予定です。お楽しみに。

その他、色のことはこちらから。
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【関連INDEX】
色彩の基礎知識→インテリア関連の色彩についてのサイト集です。
【関連サイト】
カラーコーディネート→All Aboutカラーコーディネートサイトです。色について詳しく知りたい方はこちらへ。
色で大吉の家づくり！→All About家相・風水サイトから。風水と色について書かれた興味深いガイド記事です。
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