透け感を楽しむ
「レース」&「トランスペアレント」
「レース」や「トランスペアレント」は強い日差しを拡散させて和らげたり、日中、外から室内が見えないようにする効果があります。どちらも透過性のある生地ですが、レースは「編み物」、トランスペアレントは「織物」になります。トランスペアレントはレースよりも目が詰まっているので透過性は少なく、障子紙を通したようなふんわりとした柔らかな日差しを得ることができます。このごろは、オパール加工やプリントで柄をつけたものに人気が集まっています。また、これらの生地はフリルをつけたり、ギャザーを取ってスタイルカーテンとして使う場合も多いですね。レースは編み物。これは裾に柄が入っています。窓の大きさと柄位置の具合に注意!(画像:サンゲツ) |
トランスペアレントは織物。シアーカーテンとも呼ばれています。レースに比べて目のつまった生地になります。こんな風に柄をいかす掛け方もいいですね。(画像:サンゲツ) |
レースで、人気があるのはミラーレースやサンシャットレース。これは、レースの裏面に光沢感を持たせたり(ミラーレース)特殊な糸を使って(サンシャットレース)で室内に入ってくる光を反射し、外からの視線を防ぐことができます。住宅が密集している場所で特に視線が気になる場合にはおススメですね。
こんな色が付いたレースやトランスペアレントも登場。光の透過と共に、生地の色が室内に反射することも考慮して使いこなそう。(画像:サンゲツ) |
柄を選ぶ時にも、周囲のアイテムとの相性を考えましょう。ドレーパリーが柄物の場合、同じ柄模様をセット柄として使う場合もありますが、無地を組み合わせたり、縦柄のドレーパリーには縦模様を、横柄のドレーパリーには横模様のレースを合わせると違和感がありません。反対に、柄模様のはっきりとしたレースやトランスペアレントの場合には、柄を生かすように、ドレーパリーは控えめな印象のものを選ぶと纏まります。
ナチュラル感たっぷり 「ケースメント」
「ケースメント」は聞きなれない言葉かもしれませんが、レースよりも太めの糸でざっくりと編まれた生地のことです。ドレーパリーとレースの中間のような存在で、レースとほぼ同じ役割を果たします。ケースメントは、レースよりもボリューム感がありますので、レースの一重掛けでは物足りないというときにおすすめです。例えば、日差しによる日焼けが気になるが、ドレーパリーの必要性も感じられない和室の縁側や廊下などでよく用いられます。「ケースメント」は太い糸で編まれているので、ざっくりとした暖かみのある雰囲気。和風やナチュラルな空間に合わせやすい。(画像:スミノエ) |
いかがでしたか。ヨーロッパで、窓に布を掛けカーテンとして使われるようになったのは17世紀ごろといわれています。一方、日本で、カーテンが知られるようになったのは、明治維新以後のこと。広く普及したのは第二次世界大戦以降、洋風住宅が主流になってからです。欧米にくらべれば、まだまだ歴史の浅いカーテンですが、生地の選び方や掛け方でいろいろなスタイルを作れる楽しみがあります。上手に使いこなせるといいですね。
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上質なシンプルシティのカーテン→All Aboutインテリアスタイル見本帖より。川島織物セルコンのfiloは上品でモダンな生地が豊富。
窓明かりを楽しむ生活 カーテン照明→All About照明より。カーテンをより美しくみせるには光を!
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