カーテン・ブラインド/カーテンレール・アクセサリーの基礎知識・選び方

部屋の快適度はカーテンの吊り方で左右する(2ページ目)

カーテンも窓と同じ大きさに吊るだけではありません。いろいろなテクニックがあるのです。寒さ対策、遮光対策なども考えながら吊り方の計画をしましょう!

執筆者:鈴木 理恵子

お寝坊さんにピッタリの吊り方はコレ!

窓掛けに求める機能の一つに日差しの調整があります。朝は日差しに邪魔されずゆっくりと眠りたいため、カーテンに遮光性の高い生地を選ぶ方も多いですね。しかし、それだけでは不十分なこともあります。

カーテンの吊り方
左:【2】窓だけを覆う方法 右:【3】窓よりも一回り大きく吊る方法
遮光性を考えるならば、吊り方も重要なポイントです。上の図を見比べてみましょう。
【2】の吊り方では、窓とカーテンのプリーツの間に大きな隙間ができて、太陽の光が漏れてきます。せっかく遮光性生地を選んでも、これでは効果が感じられません。【3】の吊り方は、窓面をすっぽりと覆うため、【2】に比べると隙間が小さくなり、太陽の光の漏れも少なくなります。

カーテンの吊り方
【6】壁全体を覆う方法が一番、遮光効果が高い。両開きの場合にはカーテン同士の隙間ができないように、レールを重ねて設置します。(左画像:川島織物セルコン)
遮光の効果として一番効果が高いのは、【6】のような吊り方。ホテルなどで見かける吊り方です。上質な眠りを提供するホテルでは、遮光の効果を高めるために、遮光生地を使うだけでなく光漏れがないように吊り方にも十分な配慮がされていています。これならば、光に邪魔されずぐっすりと眠れそうですね。

カーテンの吊り方
【4】床までカーテンを吊る方法に、上部はカーテンボックスをつけて光をシャットアウト。側面まで覆えば遮光性も高まり、ホテルのような安眠スペースに。(画像下:トーソー)
このように、遮光効果を高めるためには、窓とカーテンの間に隙間ができないように、できるだけ生地で覆うとよいので、少なくとも【3】ぐらいの吊り方が必要になります。

「ホテルのように」とは言わないまでも高い遮光性を求めるのであれば、【4】のように、床までカーテンを下げる吊り方も有効でしょう。また、カーテンレール上部からも光が漏れないようにカーテンボックスで覆い、カーテンの側面も生地で覆うように(リターン)するとぐっと効果も高くなります。


次ページでは、窓掛けの保温性について見比べてみましょう。>>寒がりさんにピッタリの吊り方はコレ!
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